皆様、こんにちは! 室長こと、吉島良平(Microsoft MVP for Business Applications| Microsoft Regional Director) です。朝晩冷え始めてきましたね。お風邪などめされませんよう、気をつけてくださいね。
だいぶん、コロナは東京は静かになってきましたが、ちょっと欧州方面が騒がしくなってきていますね。第6波は第5波ほどの状況には、ならないというようなことをAI君が言っているとかなんとか、そんな記事を先日見ました。信憑性の高いデータが集まってくると、先がよみやすくなってきますね。
実は、昨日、2年ほど関わってきた某日系企業様のベトナムプロジェクトが完了となり、今後はサポートチームで、保守を担当していきます。難易度の高いプロジェクトで、辛い時期もありましたが、最後はお客様から、労いのお言葉をチームとしていただけ、正直ほっとしています。打ち上げもできないので、Teamsで記念撮影、そうそう、Togetherモードの出番でした。この場をお借りしまして、お客様側のプロジェクトメンバーの皆様に、心より感謝したいと思います。また、弊社のプロジェクトメンバーも、長きにわたり本当にお疲れ様でした。ご協力ありがとうございました!
さて、今日は、11月3日/4日に日本時間の深夜から朝方にかけて、オンラインで開催されたMicrosoft Igniteについて備忘録を残しておきたいと思います。
新たな発表内容が本当に多くて、導入開発をやっていく自分にとっては、正直心折れそうになりました(笑)
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— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 2, 2021
お客様にとっては、メリットが相当あるので、我々も必死で最新情報をキャッチして、日々のコンサルティングに活かしていかなくては、ですね。はい、がんばりまっす!
Facebookの社名が変ったのも記憶に新しいかと思うのですが、「Metaverse(メタバース)」ネタが、視聴者にとって一番食いつきがよさそうでした。
いや、はや、凄い時代に突入したなと感じています。
すげー時代になったもんだ #MSIgnite pic.twitter.com/taSWXUf6Do
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 2, 2021
「Metaverse(メタバース)」って、なんやねん?!という方も、「アバター」ってご存じですよね。Facebookでアバター使っている方もいらっしゃるかと思います。この「アバター」がメタバース内の住人(ユーザー)です。
「Metaverse(メタバース)」とは、「Meta(超?)」と「Universe(宇宙?)」を交えた造語で、SFが好きな方は、ご存じだと思うのですが、Neal Stephenson氏が、著書に記載した仮想世界を意味する名称でした。現在は、インターネット上に構築される多人数参加型の3次元仮想世界を表す言葉として使われていますね。つまりは、通信ネットワーク上につくられた仮想空間のことで、多くの人が参加できて、その中で自由に行動できる。そんな空間のことだと思っていただくのがいいでしょうね。
なんだろ、僕たちのお仕事に関係する領域だと、海外の工場に行ってる風な雰囲気で、3次元空間上でヒアリングして、3次元空間上で、トレーニングをさせていただいて、なんだか、そんな近未来が見えてきます。
それから、Microsoft Loopという「Officeをあらゆる種類のクリエイター向けのユニバーサルでインタラクティブなキャンバスにしたコラボレーションツール」も出てきましたね。
Microsoft Igniteでの発表内容は膨大なので、ここでは、Dynamicsまわりの話だけを振り返っておきたいと思います。でも、、、今回、やけに、Dynamicsエリアも拡張が物凄く多かったんですよね。
まずは、このMetaverse Solutionsの中にあるDynamics Logoが気になります。Dynamics 365 Connected Speces…うっ。。。一体なんだ、、、これ。。。。
よく見ると、以前はDynamics 365 Connected Storeといっていたものですね。リテール領域以外への適用シナリオへ発展したという事で、Store→Spacesと変えたということなのでしょう。
物理的な世界とデジタルの世界の間をつなぐ視点管理ソリューションと表現したらいいのでしょうかね。なるほど、小売業の39%の方々がデータをとらまえるのが難しいと。
確かに、お客様の行動データが取れたら、忙しい曜日/時間を特定して、社員・アルバイトのシフトをプラニングすることができますね。どの棚を見てるとか、どのゾーンで立ち止まっているとか、そういうデータを取得できるというのは、確かに、店舗のデザインや商品展示の戦略に直結させることができますからメリットがありますね。
高価な製品やパーツの持ち出しなどの異常検知や、立ち入り禁止領域などの従業員の安全管理などに役立てることができそうですね。データさえ取得できればFlowで通知したり、チームで共有したりは簡単にできるので、後工程よりも、データ取得・データ成型のほうが難易度が高そうです。
次は、アリサ氏(CVP, Industry, Apps, and Data Marketing)のセッション(MS公式要約)にも新しいサービスがいくつか出てきていたので、そちらへ。hainekennの事例いいですねー。喉が渇きますねw
Build a hyperconnected business
この数年の世の中の変化に伴い、3つのことを学びました。 それは、「ハイブリッドな働き方はこれからも続く」、「お客様はこれまで以上に期待している」、「次の時代に適応する方法を見つけられなければ、成功はない」
この内容を解決する取り組みをやっている企業として、hainekennのご紹介がありました。
営業の在り方について、結構熱いメッセージがありました。
AIや機械学習はまさに今の時代のツールであり、ターゲットを絞った営業活動やネクストベストアクション、どこが一番価値があるのか、営業は何を議論すべきなのか。
hainekennとマイクロソフトが一緒になれば、非常にパワフルなものを作ることができます。マイクロソフトのソリューションは、人々を結びつけます。私たちは、バーでビールを飲みながら、人々との本当の、真の、そして感情的なつながりを作り出すことができるという味を加えます。この2つの要素が一緒になれば、魔法のようになるでしょう。
#MSIgnite pic.twitter.com/XxdM2AL8bw
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 2, 2021
hainekennの目標は、最もつながりのあるビールメーカーになることです。お客様からのフィードバックと店舗のニーズを結びつけ、営業担当者とソーシャルメディアのトレンドを結びつけ、さらには天気予報と需要予測を結びつけるなど、ビジネス全体でつながりを構築しています。
では、hainekennの成功とは、どのようなものでしょうか? それは「つながり」です。彼らが構築しようとしているつながりは、データの力によってのみ達成されます。
地球上のすべてのビジネスプロセス、すべての接続されたデバイス、そしてすべての個人によって生成されたデータが爆発的に増加しています。この膨大な量のデータは、現代において最も使われていない資源です。
そして、そのデータを将来の力に変えるためには、ビジネスアプリケーションに対する新しいアプローチが必要です。サイロ化したデータやプロセスから脱却し、ハイパーコネクテッド・ビジネスという新しいモデルに移行しなければなりません。
この2週間余り、この「ハイパーコネクデッド・ビジネス」というフレーズが頭から離れなくなって、困っています。
「ハイパーコネクデッド・ビジネス」とは、ビジネスデータを統合して、ビジネス全体を俯瞰できるようにすることであり、また、すべてのビジネス機能にインテリジェンスを浸透させて、リアクティブではなくプロアクティブに行動できるようにすることです。そして、すべての段階でコラボレーションを実現し、機能や役割を超えて人々が協力し合えるようにすることです。
「私たちは、地球上のすべての人とすべての組織がハイパーコネクテッド・ビジネスを構築できるよう、ビジネスアプリケーションを再定義しました」
しかし、それはMicrosoft Cloudの力があって初めて可能になります。
まず、グローバルなハイパースケールプラットフォームであるAzureがあれば、大量のデータを取り込み、推論することができ、さらに、そのデータからつくりだしたインテリジェンスを得るためのAIやMLモデルをも利用することができます。
次に、GitHub、Visual Studio、Power Platformなどの拡張性や開発者向けサービスを利用して、独自のニーズに合わせた方法でデータ活用を進めていく必要があります。
そして最後に、アプリケーション層では、Microsoft 365 と Teams のコラボレーションと、生産性をあげる仕組み、そして Microsoft Dynamics 365 のビジネスソリューションが必要となります。
なんですと?!サプライチェーン領域にも、AIが?!
Daimlerさんの事例のようです。
私たちのお客様へのコミットメントは、業界で最も包括的で信頼できるクラウドを構築することです。これにより、お客様の組織と従業員が、現在そして未来に向けて繁栄するためのハイパーコネクテッド・ビジネスの構築を支援していきます。
しかし、どこからはじめるべきなのでしょうか?まずは、最も緊急性の高いニーズから始めます。多くの人がご存じなように、今、世界はサプライチェーンの危機の真っ只中にあります。年末年始のプレゼントの注文から、近所の食料品店の棚の確保まで、私たち全員に影響が及んでおり、ちょっとした不便さから、重要なインフラの崩壊まで、さまざまな問題が発生しています。
これらの課題を解決するために私たちができることの一つは、組織の可視化を高めることです。今日のサプライチェーンは多面的で複雑なため、可視化は非常に重要です。原材料の調達から製品がお客様の手元に届くまでには、文字通り何百ものステップがあります。そして、それらのステップの一つ一つが崩壊する可能性があります。そして、企業はそのことに気づいていないかもしれません。
多くの企業がそうであるように、ダイムラートラックノースアメリカも、まさにそのような課題に直面していました。特に昨年は、部品不足や、出荷の遅れなどが発生しました。彼らは、サプライチェーンの課題を先取りするために、より優れた可視化とツールを必要としていました。そしてそれこそが、本日Igniteで発表されたDynamics 365 Supply Chain Insightsで市場に投入されるものの一部なのです。
やっぱりか!#MSIgnite pic.twitter.com/wAWrMh7nkI
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 2, 2021
Daimler社のような企業は、複数のサプライヤー層にまたがるサプライチェーンを新たに可視化することができます。また、ほぼリアルタイムでデータを入手できるため、大規模な混乱が発生する前にリスクを評価し、問題を軽減することができます。
しかし、自社のオペレーションに影響を与える可能性のあるすべてのデータを完全に把握するためには、自社のオペレーションデータに加えて、ニュースレポートや天気予報などの外部シグナルを取り入れる必要があります。
Daimler社のサプライヤーであるデトロイトディーゼル社の例を見てみましょう。
業界標準のデータモデルを使用することで、外部パートナーからのデータ統合が非常に簡単になります。外部のリスクシグナルの中には、SwissRayやBingのデータのように、接続の設定をしなくてもすぐに利用できるものもあります。Supply Chain Insightsは、これらのデータを解析して、施設やサプライヤーのリスクスコアを提供することができます。
例えば、フロリダにあるこの施設は、高いリスクスコアを持っています。掘り下げて詳細を見てみましょう。リスクスコアが高いのは、高潮や強風などの潜在的な気象リスクによるもののようです。現在、リアルタイムのリスクはありませんが、外部パートナーからのデータを活用して予測を行い、組織が行動できる早期警告アラートを提供しています。
また、Supply Chain Insightsは、これらの早期警報によって影響を受ける可能性のある、未処理の注文(発注残)や現在輸送中の注文(積送在庫)を判断することができます。さらに、注文(発注残)と、その入荷予定日を確認することもできます。
影響を受ける注文が複数あるので、高潮などの関連するリスク理由でフィルタリングして、警告を視覚的に理解してみましょう。ここでは、高潮のリスクがフルフィルメント(お客様が商品を注文してから手元に届くまでに発生する業務全て)サイトだけでなく、複数の場所に存在し、メキシコ湾岸や東海岸のお客様に影響を与える可能性があることがわかります。
Dynamics 365 SCM Insightは、まだPreviewなんだ。なんか、フロリダに向かって矢印が結構伸びてる。
え、嵐や、強風などの影響リスクを、ERPで確認することができるようになるんですか?
リスクスコア69?でも、Real Time Riskはゼロ?
まぢか、伝票単位でも、リスクチェックを行うことができるようになるんですか?キテイマスネ!これ、直送ビジネスだったら、めっちゃ便利!オペレーションしたくなるシステムだわ。
Requested Delivery Date(11月18日)>Projected Delivery Date(11月23日)→納期遅延!
右側にパラメーターあるけど。Storm Surgeって、高潮?高潮情報?まさか?↓の紫色が高潮警報!
こちらは、強風?(波浪注意報)
↑この領域は、後ほどもう少し、調査してみたいと思います。
貴重な外部データを活用することで、Daimler社のサプライチェーン全体に、さらなるインテリジェンスを加えることができることを示す、素晴らしいデモンストレーションだと感じました。
気象現象のような混乱の範囲を、よりよく理解するために、企業は地図に視覚的なオーバーレイ(重ね合わせ)を追加することで、サプライチェーンの全体像を把握することができます。ここでは、強風のようなものを試してみましょう。
早期のリスク警告を得られれば、混乱が起こる前に、それを予測することで、サプライチェーンの回復力を高め、組織が迅速に対応できます。先ほどの例では、Daimler社のような企業は、天候の乱れを予測して出荷を早めたり、別の倉庫から在庫を移動させたりして、顧客を第一に考えて納期を守ることができます。
より俊敏で、弾力性のあるサプライチェーンを構築することは、あらゆる業界の組織にとって重要ですが、規模の大小を問わず、特に製造業にとっては優先度が高いのです。
ここで紹介した機能は、現在パブリックプレビュー中の「Microsoft Cloud for Manufacturing」の中核を成すものらしい。
ん?「Microsoft Cloud for Manufacturing」って?
Microsoft Cloud for Manufacturing
「Microsoft Cloud for Manufacturing」には、「サプライチェーンの見える化」に加えて、資産の管理、常時接続サービスの提供などの機能が含まれており、製造業特有のニーズに合わせてカスタマイズされています。
また、ジョンソン・エンド・ジョンソンをはじめとするお客様が、マイクロソフトと協力して、デジタルマニュファクチャリングへの変革を推進しています。
世界が、どのように変化しているかという、ほんの一例として、グローバルサプライチェーンについてお話しをしてきました。また、このような変化に対応するために、マイクロソフトが組織のレジリエンス(回復)とアジリティ(俊敏性)の向上を支援していることもご紹介しました。
Microsoft Cloud for Manufacturingとは、Microsoft Azure, Dynamics 365, Microsoft 365, Microsoft Teams, Microsoft Power Platformを活用して、製造業のデジタル変革をサポートします的な業界別のクラウドソリューションのようです。
ほー、で次は何でくる?
ハイパーコネクテッド・ビジネスを構築するためのもう一つの重要な要素に触れてみましょう。 それは「コラボレーション」です。周りの人とつながり、協力し合うことは、人間の基本的な欲求です。
ん、Teamsか?
ここで、チャールズ氏(CVP, Business Applications & Platform)の登場!
私たちの生活や、仕事が同じではないように、コラボレーションの方法も、やはり同じではありません。それは、電話やテキストメッセージ、一対一のチャットだけではありません。ビデオ会議やインタラクティブなアプリなど、新たなコミュニケーションチャネルも必要となります。
これらのチャネルを通じてのコラボレーションで、より大きなインパクトを与えるためには、適切なデータを、適切な人に、適切なタイミングで提供することが、とても重要です。
つまり、私たちは、お互いにつながり、チームの垣根を越えてコラボレーションし、より効果的に活動するために必要な情報を簡単に見つける必要があります。
だからこそ、このIgniteで「Context IQ」を、ご紹介できることをとても嬉しく思っています。ビジネスデータは、今やどこにいても、誰でも利用できるようになりました。Jared(CVP, Microsoft 365)のセッションでは、その一端をご覧いただきました。
Context IQを活用することで、Teamsだけでなく、Microsoft 365のあらゆる場所で、コラボレーションとビジネスアプリケーションの間にある壁を取り払うことができます。
Microsoft Searchでは、ビジネスデータからの検索結果を表示し、Outlookでは、ビジネスデータをラインで検索し、Dynamics 365では、Teamsチャットから、状況に見合ったコラボレーションを実現することができます。
簡単にいうと、異なるアプリケーションから、他のアプリケーションの情報を検索、その情報を利用しやすくなったということのようですね。正直、Dynamics 365 もアプリケーションが増えすぎて、画面を切り替えるのが辛くなってきていたので、このような拡張はかなり助かります。
例えば、Teamsに、CRMにある顧客情報を表示
顧客情報をTeamsで、ちゃちゃっと共有したい場合
また、Outlookからメールを関係者に、案件情報を共有したい場合、
Dynamics 365 for Sales(CRM)の案件情報のページから、社内の関係者とコミュニケーションするような場合、
検索がしやすい事、その検索した情報を使って、チームメイトに共有する。Context IQのおかげで、このオペレーションのスピード感は、抜群に良くなったと思います!
分断されやすいビジネスプロセスがきちんと繋がっている。美しい。#MSIgnite pic.twitter.com/p232ta82jY
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 2, 2021
Context IQにより、OfficeとDynamicsの境界線が微妙になってきました。今まで以上に、働き方の選択肢が増えたといえるでしょう。
しかし、コラボレーションは企業内に留まらないことを私たちは知っています。素晴らしい体験を提供するためには、お客様とも、コラボレーションファーストのアプローチを採用する必要があります。
今回のIgniteでは、Dynamics 365 Customer Serviceに、ボイスチャネルを搭載したことを発表しました。このボイスチャネルは、Microsoft Teamsと同じプラネットスケールのコミュニケーションプラットフォーム上に構築されています。
Dynamics 365 Customer Serviceでは、デジタルチャネル、ユニファイドコミュニケーション、AI、カスタマーサービス機能をまとめたオールインワンのデジタルコンタクトセンターソリューションのすべてを、Microsoft Cloud上に構築された単一の統合SaaSソリューションとして提供します。
統合ソリューションでは、チャット、SMS、音声など、あらゆるチャネルでパーソナライズされたサービスを提供することができます。
単一ソリューションとしても、顧客要望に対応する際に、インサイトを活用することができます。
Kos氏(Principal Program Manager)登場!
AIを駆使したセルフサービス、自動化、アシストサービスやライブチャット、ソーシャルメッセージング、音声などを駆使して、Xboxは何百万人ものお客様に、全世界で24時間365日のサポートを提供しているようです。
Dynamics 365 Customer Serviceと、新しい音声チャネルによって、Xboxがお客様にワールドクラスのサポートを提供する様子をデモンストレーションとして紹介ですか。
Xboxまで紹介してくるとは、、、欲張りなシナリオだわw
エマさんは、友達と一緒にXboxでMinecraftをプレイするのが大好きですが、Game Passのサブスクリプションの期限が切れたというアラートを受け取りました。エマさんは、Xboxサポートセンターに電話をかけ、バーチャルエージェントにつながりました。
ゾーイさん(バーチャルエージェント)は、Power Virtual Agentを使用して構築された、会話型のIVRです。同一のボットがチャット、ソーシャル、音声で動作するため、Xboxはすべてのチャネルで一貫して、パーソナライズされたセルフサービスを提供しています。
ゾーイさんが電話を転送した後、エンジンがスキルベースの割り当てロジックを使用して、エマさんをサポートするために最適なエージェント(カイルさん)を選定しました。
カイルさんのDynamics 365 Customer Serviceの画面、
他のお客様とのチャットを終えたばかりのカイルさんが、エマさんからの着信通知を受け取りました。彼の画面には、カスタマージャーニーの全容と、ボットから共有された情報が表示されているので、エマさんに、何かを繰り返し尋ねる必要はありません。
これがあれば、コールセンターで何度も同じ質問を聞かれることはないよね。。。(サポートに問い合わせ後、たらいまわしにされる経験って、意外と記憶に残っていますよね)
内蔵されているAIが、リアルタイムで会話を書き起こしてくれるので、カイルさんはメモを取る代わりに、顧客に気の利いたサービスを提供することに専念できます。
他のチャネルと同様に、感情分析や、記事、類似ケースのリアルタイムレコメンデーションにより、エージェントにプロアクティブな支援を提供できるという仕組みなのね。
通話の各ステップにAIが導入され、お客様とエージェントの双方が問題をより早く解決、仮想エージェントと人間のエージェントの両方が、完璧なカスタマージャーニーを利用できるから、Xboxのお客様は、何度も繰り返すことなく、毎回パーソナライズされた一貫したサービスを受けることができるのね。
こういう仕組みが、すべてのコールセンターに欲しいですよね。(課題は日本語のテキスト解析なのだろうけど、Teamsのライブキャプションのレベルも上がってきたので、それなりの結果になるだろう)
マヤさんは、カイルさんの管理担当。(上司かもしれませんし、委託先の管理をしている人かもしれませんね。)彼女は、ダッシュボードを使って、平均通話時間や保留時間など、音声に特化したKPIを追跡ができます。
会話ダッシュボードに切り替えると、ライブチャット、ソーシャルメッセージング、音声など、すべてのチャネル情報がブレンドされたインサイトを、1つの場所で見ることができ、コンタクトセンターの全体像を把握することができます。
Dynamicsでは、高度なAIを使用して、チャネル間の会話のトランスクリプトを分析し、新たな問題を特定してグループ化するため、マヤさんは何に注力すべきかを即座に把握することができます。
トピックを掘り下げて、関連する会話から、特定の通話まで確認、通話録音を再生して、話すスピードや話を聞くタイミングなど、エージェントの会話スタイルを確認することができるのです。
すべての顧客との会話のデータが、同じプラットフォームに保存、Xboxはカスタマージャーニー全体の洞察を、すぐに得ることができます。
これにより、エージェントも管理者も、Xboxのお客様ができるだけ早くゲームができるように調整ができるというわけか。なるほどね。
「ソリューションに深く組み込まれたAI」+「カスタマーインタラクション全体の統合されたインサイト」=「より優れたカスタマーエクスペリエンスを提供」
顧客との関わりは、販売やサービスにとどまらない。ハイパーコネクテッド・ビジネスを構築するためには、すべての接点で喜ばしい体験を顧客に提供できなければ、、、というくだりから。
先ほど、爆発的なデータ増加と、多くの企業が膨大な量のデータを管理、整理し、そこから得られる知見を得ることに苦労しているという話をしました。マーケティング担当者にとっては、この問題は、顧客が期待するパーソナライズされた一貫したブランド体験を提供する上での妨げになります。これは、マーケティングの課題が根本的に変化してきたからです。
マーケティング担当者は、より顧客中心のビジネスに移行するにあたり、「パーソナライゼーション」「オートメーション」「カスタマージャーニーオーケストレーション」という3つの重要な機能を必要としています。
このような背景から、今日は「Microsoft Customer Experience Platform」を紹介します。これは、カスタマー・ジャーニーをエンド・ツー・エンドで真の意味で捉えることができるように設計された、包括的なマーケティング・ソリューションのセットです。これにより、顧客との関係性を深めるジャーニーを、パーソナライズしてつなげ、最終的にビジネスの成長につなげることができるのです。
なんか、もやーっとしますね。(カスタマー・ジャーニーは顧客体験、ジャーニーは体験と書くべきなのかな)
Leathermanは、Microsoft Customer Experience Platformを活用して、顧客との関係を構築し、強化する変革を推進しています。
Leathermanは、人々が日常生活で課題を解決するために、最高の製品をお客様にお届けすることをお約束しています。
クラシックなマルチツールから、ポケットナイフ、カスタムメイドの製品まで、適切なツールがあれば、誰もが素晴らしい成果を上げることができます。そして、その企業理念を実現するためには、お客様を効果的に惹きつける必要があります。
今日お見せしたいのは、クラウディアさんのLeathermanでの経験です。彼女は、長年Leathermanを愛用しており、ウェブサイトを閲覧しています。
彼女がブラウザを閉じると、パーソナライズされたオファーメールが届きます。このオファーは、彼女のウェブサイトでのやり取りと、最近の購入履歴に基づいています。
では、Leathermanがどのようにして、インテリジェントでリアルタイムな特別な体験をクラウディアさんに提供しているのかを見てみましょう!
クラウディアさんがWebサイトを閲覧している間、Dynamics 365 Marketingは、彼女の興味に関するシグナルを受け取っていました。彼女の顧客としての価値は高い(ライフタイムバリューという表現)ため、プロモーションオファーを提供するタイミングだとシステムが判定しました。
内蔵されたAIチャネルオプティマイザーが、メール、SMS、アッププッシュ通知など、彼女に届く最適な方法を選択してくれます。彼女の場合は、Eメールが選択され、送信されました。
パーソナライズされたメールを作成することは、時に難しく、時間がかかるものです。Dynamics 365 Marketingには、AIによるコンテンツアイデアがあり、Leathermanが想定するポイント(オーケストレーションの設定)に基づいて、コンテンツを自動的に提案してくれています。
しかし、そもそもLeathermanは、どのようにクラウディアさんが、価値のある顧客だと判断したのでしょうか?彼らは、Dynamics 365 Customer Insightsを活用し、ライフタイムバリュー(顧客としての生涯価値)を予測しています。
ここでは、クラウディアさんが、Leathermanと、どのように関わっているかを確認することができます。彼女は価値の高い顧客と評価されています。昨年9月以降の活動履歴と購入頻度を確認することができます。
Customer Insightsで作成しているデータが、Azure Synapseと同期され、データサイエンティストやビジネスアナリストが独自の分析や機械学習を構築できるようになっているので、Push型のマーケティングをBtB/Cで行いたい企業にはありがたいですね。(これが、バックにAzureがある事の素晴らしさよ!)
↓重要ポイント↓
クラウディアさんのライフタイムバリューが、143ドルほど(683.16ー540.21)、以前よりも高くなっているのがわかります。パーソナライズされた顧客体験を提供したことが、大切なお客様の興味を惹いたようです。
Microsoft Customer Experience Platformは、Dynamics 365 for Marketingだけでなく、Dynamics 365 SalesやDynamics 365 Customer Serviceの領域へも連携できます。
興味の喚起から、クロスセルやアップセル、そして継続的なサービスや保守サービスに至るまで、カスタマージャーニー(顧客体験)を編成することができるのです。
ここで、一旦整理しておきましょうかね。
「Microsoft Customer Experience Platform」→→→「お客様のデータを管理し、コネクテッド・エクスペリエンスを提供するためのカスタマーエンゲージメント・ソリューションです。データを完全に所有することで、お客様と直接つながることができるようになります。すぐに使える豊富なAIとインサイトにより、お客様の意図をより正確に予測し、市場投入までの時間を短縮し、適切なコンテンツを適切なチャネルで、適切なタイミングで提供することができます。
また、AIによって構築された体験では、効果の見込まれる新しい方法で顧客を惹きつけ、あらゆる顧客接点でコネクテッド・エクスペリエンスを提供することができます。」
Microsoft Customer Experience Platformは、
- お客様とのつながりを大切に!
- 熱狂的なファンを獲得!
- 新しいカタチでエンゲージメント!
- リッチなエコシステムを活用!
というコンセプトで開発されているようです。
本日は、ハイパーコネクテッド・ビジネスの構築についてお話しました。ハイパーコネクテッド・ビジネスにおいては、これまで独立して運営されていたシステム、機能、データ、チームをつなぎ、これまでとは異なる考え方でビジネスを行う必要があります。
そして、そのすべてを実現するために不可欠な要素は、とてもシンプルです。 それは「人」です。私たちは、すべての組織だけでなく、すべての人にパワーを与えるために、Microsoft Cloud全体でイノベーションを起こしていこうとしています。
未来の問題解決を担っていく方々に、マイクロソフトがどのような投資を続けているかについて、もう一度、チャールズから話をしてもらいましょう!
世の中の変化のスピードが増し、私たちの生活も変化するにつれ、現代のビジネスの中心には、テクノロジーがあることが明らかになってきました。
しかし、私たちは危機に直面しています。あらゆる企業において、デジタルソリューションを構築するための開発者が不足しているのです。2025年までに400万人の開発者が不足すると言われています。ほとんどの方々は、コードを書いたり、データを整理したりすることができません。現状は、小規模な開発チーム、また限られた技術予算の中でイノベーションを起こそうと頑張っている状況です。
今こそ、全てのビジネスユーザーに、ITプロと一緒に、ソリューションを構築する機会を創出するタイミングです。
そのために、私たちはMicrosoft Power Platformを開発してきました。すべての人がテクノロジーをよりよく理解し、それを活用できるよう努力しています。一億人もの開発者を育成する代わりに、誰もがPower Platformを使えるようにしました。
ExcelやPowerPointが使いこなせる人なら、Power Platformを使いこなせることができます。すでにコードを書けるIT担当者や開発者にとっては、次世代の開発ツールの一部として、より高いレベルのサービスを提供するのにとても役立ちます。誰もが課題をITで解決できるようにするには、新しいツールが必要です。
それでは、当社のお客様であるT-Mobile社がPower Platformをどのように使っているかを見てみましょう!
T-Mobileは、マーケティングキャンペーンや、製品アイデアなどを追跡・管理するために、Power Appsを採用、Orbit社と共同でアプリを開発しました。
そういえば、T-モバって、Sprintと、、、あちゃーシステム統合か、二重入力が楽になった的な話だろうか。
T-MobileとSprintの合併に伴い、T-Mobileはシステムの異なる2つのIT環境で、業務を管理する必要が出てきました。例えば、Orbitのアプリでデータ登録をすると、Sprint用のGTMと呼ばれる同様のアプリにも、それを更新する必要があるのです。
T-Mobile社では、Process Advisorを活用して、Orbitに入力されたデータの処理時間など、いくつかのビジネスプロセスを管理・最適化しています。
プロセスステップマップを見ると、T-Mobileの開発者は、OrbitからGTMへ情報を転送するプロセスが、中西部以外の地域で非常に長いことに気付きます。すべての地域で約1時間かかっていることがわかりますが、中西部に移動すると、同じ数のエントリに対して同じプロセスがわずか3分しかかかっていないことがわかりました。
中西部地域では、Power Automateによるロボティック・プロセス・オートメーション機能を用いて、OrbitからGTMへのデータの自動転送を行っており、これが処理時間の大幅な短縮の原因となっています。
T-Mobile社が全社的にロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を導入するという決断をするまで、そんなに時間はかからないでしょう。
ここでは、RPAの処理が行われています。Orbitにデータを登録しました。これが自動化のトリガーとなり、GTMにアップデートを送信することで、データ登録は完全に自動化され、完了となります。
Process AdvisorとPower Automate with RPAの組み合わせにより、T-Mobile社は、この重要なビジネスプロセスを非常に効率的に最適化しているということですね。
Dataverseに入れてから、それを各々のアプリ側のDBに反映させるのがいいような気がするけど、RPAのほうが楽だったのかな?背景はわかりませんね。
T-Mobile社は、Power Platformによるデジタルトランスフォーメーションの取り組みをさらに推進する方法を検討しており、複数のユーザーが作業でコラボレーションできることを強く望んでいました。
コラボレーションアプリを使えば、エンドユーザーは、複数のアプリを切り替えなくても、お互いに協力してプロジェクトを完成させ、仕事の流れを把握することができます。
おぉ、Power Appに直接埋め込まれたTeamsチャットが可能になってたんだ!(知らなかった)
ここでは、Power BIで開発されたProject Tracking Dashbordを含むPower Appを紹介しています。詳細ペインに移動すると、サマリーが表示されます。そして、この内容に率先して、取り組を行っている専門チームがあることがわかります。
Power Appsに組み込まれた新しいTeamsチャットを使って、他のチームメンバーと、チャットを開始することができます。
変更を加えると、チームメイトにリアルタイムで連携され、提案された変更を通知し、即座に簡単なチャットをすることができます。
追加した素晴らしい新機能の1つは、Officeアプリで編集者のコメントを活用するのと同様に、コメント機能です。これにより、エクスペリエンスが向上し、開発プロセスにおけるコラボレーションと効率化をサポートします。
さらに、コメントの中で特定のユーザーを「@mention」することで、あなたのコメントが適切なメーカーに届くようにすることができます。ここでは、Charles氏に対応してもらうためにコメントを残しています。この新しいコメント機能は、Power AutomateとPower Virtual Agentでも利用できます。
Power Platformのこれらの機能強化により、開発者間のコミュニケーションが円滑になるだけでなく、開発期間が短縮されそうですね。
アリサと私がここで紹介したイノベーションは、ほんの始まりに過ぎません。Eコマースやデジタル製品のようなデジタルサーフェスが増え、資産から製品、プロセスまであらゆるもののデジタルツインが生まれています。
そして今日、すべての企業が、そのデータから最大限の価値を引き出す方法、AIを使って、より予測的かつ積極的に行動する方法を見つけ出そうとしています。それは、データとプロセスの間のサイロを破壊することだけではありません。今では、人と人、部門と部門、会社と会社、そして社外ではお客様やパートナーとの間のサイロを崩すことも必要です。Microsoft Cloudがあれば、今日からハイパーコネクテッド・ビジネスを構築することができます。
人間の創意工夫は、すべての組織を未来へと導く鍵となるでしょう。私たちはその創意工夫を育み、拡大し、世界に影響を与えるために必要なデータ駆動型、AIファースト、コラボレーションソリューションを人々に提供することができます。
先ほどご紹介したイノベーションと、明日ジェームズ・フィリップスと一緒に紹介する新機能は、「すべての組織が人々を第一に考え、より早くインパクトを生み出し、信頼できるパートナーと一緒に変革していくことを可能にする」と確信しています。
Dynamics 365、Power Platform、そしてMicrosoft Cloudは、テクノロジーをこれまで以上に身近なものにしてくれるはずです。今こそ、一緒に、はじめてみませんか?
アリサさんのストーリーセリングの出来栄えには、いつも感心してしまいます。バックに、テクニカルライターがいらっしゃるのだとは思いますが、ストーリーの構成力が、半端ない。
Azure領域は、Azureプロな皆様にお任せしておきます(笑)
セキュリティー領域も、いつも以上に発表多かったですね。ここも、その道のプロにお任せします(笑)
AWS環境までもか(;^_^A #MSIgnite pic.twitter.com/G7H5O1V4Lg
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 2, 2021
うーん。今回備忘録は長くなりそうです。何せ、数とカバレージが半端ないです。
では、次いきましょうか!
Microsoft Ignite Into Focus: Business Applications
James氏(President of Microsoft’s Digital Transformation Platform group)登場!
どうやら、今日は7つのデモを交えて、進めていくようです。
いつものデータの話に加えて、「人とのつながり」、「コミュニケーション」というキーワードが多い気がしました。欧米は内製化が巧く行っているから、もっと外部と繋がろうというステージに入っているのでしょうか?
技術や優れた機能は素晴らしいものですが、それらは最終的にお客様のためにあるのです。ですから、Dynamics 365や幅広いMicrosoft CloudやPower Platformを活用し、ビジネスプロセスを変革している世界で最も象徴的なブランドをご紹介できることを、私はとても誇りに思っています。
実際、毎月50万社以上の企業がDynamics 365を利用しており、フォーチュン500社のほぼすべての企業がDynamics 365のPower Platformを利用して、ビジネスのやり方を変え、資産からより多くの価値を引き出し、サプライチェーンの回復力を高め、顧客との関係性を変えています。
そこで、いくつかの背景を説明することにします。ここで、ビジネスプロセス全体で何が起こっているのか、そして、Microsoft Cloud Dynamics 365とPower Platformが、どのように連携して根本的な変革を可能にするのかについて、少しお話します。
ビジネスにおいては、これまでと同じように、データを入力し、新しいケースレコードを開き、顧客の話を聞き、メモを取り、データをリレーショナルデータベースに流し込むという、信じられないほどリアクティブなプロセスをアプリケーションで行います。ただ、もう紙ではありません。
しかし、これは根本的なところから変わりつつあります。何が起こっているかというと、すべてのものがますます繋がっているのです。皆様、皆様の顧客、皆様のサプライヤー、皆様の顧客の顧客だけでなく、環境、人、場所、物、製品サービスなど、あらゆるものがますますつながり、データをつくっています。
すべてのサーモスタット、自動車のジェットエンジンなど、あらゆるものが潜在的なインサイトの源となっています。データは、誰かがアプリを開いてフォームに何かを入力したからではなく、すべてのものにセンサーが搭載され、インターネットに接続されるようになったからこそ、あらゆるものから流れてくるのです。
そして、これが結果的に可能性を変えることになるのです。私たちはこの10年間、すべてのアクションを、収集したデータから始めることを可能にしてきました。現在、世界最大規模のデータセンター数を有するMicrosoft Azureは、すべてのデータを収集する場所を提供しています。
ビッグデータであろうと、小さなデータであろうと、ストリーミング・バッチプロセス・構造化されたデータ、非構造化データであろうと、データを保持する場所があれば、そのデータが主権を持つ国の規制に準拠してプライバシーを確保し、そのデータから価値や予測値を引き出すことができます。
Microsoft AIプラットフォームは、クラウドの中でも最も有効性の高いAIプラットフォームであり、まず自然言語理解において人間と同等の能力を達成することで、そのデータを取り込み、予測や洞察に変えることができます。
そこから、AzureアプリケーションプラットフォームであるPower Platformが、これらの予測やインサイトをアプリケーションやワークフローに変えることができます。
これが、Office 365、Microsoft 365、Dynamics 365などのアプリケーションの基盤となっており、データから予測可能なビジネスプロセスを実現するための基盤となっています。
Azure、Power、Microsoft 365、Dynamics 365は、共通の一貫したID管理セキュリティープラットフォーム上に構築されているため、異なるアプリケーションを構築するために必要なものが揃っています。
これらのアプリケーションは、ある意味、データから始まり、従業員や顧客に提供される予測に至るまで、サンドイッチのように捉えることができ、ビジネスプロセスがアプリケーション主導ではなく、データ主導で行われるようになります。従業員が使っているアプリケーションには、設備機器から送られてくるデータが反映されています。
それが異常検知モデルに流れ込み、その機器が実際に故障に向かっていることが予測されますが、それは故障しているということではなく、故障が迫っている兆候を示しているということです。これにより、予測的かつ積極的に電話を取り、Microsoft Teamsを開いて、お客様と積極的な会話をし、生産ラインが停止する前に、潜在的な問題の診断と修復を行うことができます。
さて、もうひとつ重要な変化が起きています。すでにお話ししたことに加えてです。データやAIがアプリケーションに流れていくという話をしましたが、コミュニケーションチャネルとビジネスプロセス自体が融合するケースが増えています。顧客サービス担当者として、お客様の声をフォームに入力する必要はありません。デジタル対話を聞いて、自動的にトランスクリプションを作成し、そのトランスクリプションを多言語に翻訳し、キーワードを選び、お客様の声を聞いて、問題解決のためにお客様が言いそうなことを顧客サービス担当者に提案することができます。
このように、コミュニケーション、コラボレーション、ビジネスプロセスの融合は、Microsoft TeamsやDynamics 365などの統合を通じて、データ、AI、ビジネスプロセスに挟まれたビジネスアプリケーションの展望に、もう一つの大きな変化をもたらしています。今日は、これらのデモを見ながら、Dynamicsソリューション群の融合と、データを中心としたMicrosoft Cloudスタック全体の活用を見ていきたいと思います。
この例では、顧客エンゲージメントに焦点を当てていますが、ビジネスプロセスの範囲は、サプライチェーンや、より弾力性のあるサプライチェーンの必要性、資産をより効率的に活用すること、従業員をつなぎ、従業員が協力してよりよい仕事の形を創造できるようにすること、あるいは、製品やサービスの性質や、それらをどのように構築し、どのようにサポートするかなど、ビジネスプロセスの全体像に及んでいます。
私たちは、Microsoft Cloudを中心としたソリューションを構築し、その統合された力を活用して、プロセスごとに、そして業界を超えて、問題を解決してきました。Microsoft Cloud for Industry(業界別クラウド)は、小売、金融サービス、ヘルスケア、非営利団体向けに発表されており、Microsoft Cloudの水平方向の機能セットを、特定の業界や特定のビジネスプロセス向けにカスタマイズしています。
Microsoft Cloudの優れた機能を集めて業界向けにカスタマイズしたこれらのインダストリー・クラウドは、パートナー企業がイノベーションを起こすためのプラットフォームとなります。
それでは、チャールズ・ラマンナに代わります。弊社のお客様が、Dynamics 365やPower Platformで何を実現しているのかを、もう少し詳しく説明し、その後デモンストレーションに入ります。楽しみですね。
今回は7社、実際にはXeroxが2つの事例をお話くださるので、6社の企業がビジネスプロセスを、リアクティブからプロアクティブへと変革し、コミュニケーションとビジネスプロセスを融合させたことについてご説明いたします。
それでは、チャールズ・ラマンナさん、宜しくお伺いします。
ジェームズ相変わらず、熱いw
#MSIgnite pic.twitter.com/ZYyCZw9wO8
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 3, 2021
チャールズ氏(CVP, Business Applications and Platform)←少し役割かわった?(モハン氏はどこに?)
ありがとうございます、ジェームズ。デモをご覧いただき、最新の機能をご紹介する前に、私たちが次世代のビジネスアプリケーションにどのように取り組んでいるかについて、お伝えしたいと思います。私たちは、データから始まり、AIを使い、コラボレーションのために構築されたビジネスアプリケーションの新時代を迎えています。
ジェームズが述べたように、今日、データはあらゆるものからもたらされます。電子商取引やデジタル製品など、デジタルサーフェスが増えています。資産から製品、プロセスに至るまで、あらゆるもののデジタルツインを作っています。そして、今日、すべての企業が、そのデータから最大限の価値を引き出す方法、AIを使ってより予測的かつ積極的に行動する方法を考えています。
そして、それはデータ間のサイロを崩すことだけではありません。今では、人と人との間のサイロを崩すことも必要ですし、会社全体の部門間のサイロを崩すことも必要ですし、社外のお客様やパートナーとのサイロを崩すことも必要です。
チームワークとコラボレーションは、現代の仕事の中核です。そして、チームの働き方も変わってきています。電話やテキストメッセージ、チャットだけではなく、どうやってチームをまとめるかが重要になっています。適切なデータを、適切な人に、適切なタイミングで提供することで、重要なビジネスプロセスをより効率的に実行できるようになるのです。私たちはこれをContext IQと呼んでいます。
このデータ、AI、コラボレーションの組み合わせこそが、Dynamics 365、Power Platform、Teamsによって実現される、データファーストでインテリジェントなコラボレーションアプリケーションの新時代なのです。
将来的には、すべてのお客様が組織内のデータと人を結びつけるようになると思います。情報やデータを共有せず、他の人と協力しない部署があってはいけません。ビジネスデータを誰でも、どこでも利用できるようにしなければなりません。企業レベルのデータとコラボレーションが企業の資産となり、組織のさまざまな部分を活用する1つのデータ戦略と1つのコラボレーション戦略となるように、データをオープンにしなければなりません。
コラボレーションを実現するためには、コミュニケーションをすべてのビジネスアプリケーションの重要な要素とする必要があります。コミュニケーションをより便利に、スピード感のあるものに変えていくことが不可欠です。
そして最後に、ビジネスアプリケーションを近代化する必要があります。WordやPowerPointに共著やコラボレーション機能が追加され、人々が簡単に共同作業できるようになったように、Dynamics 365でも同じことができます。
ビジネスアプリケーションは今やマルチプレイヤーであり、このようなトレンドを表現するために、私たちはコラボレーティブアプリケーションという概念を使っています。
Microsoft Cloudの全体像を見ると、下部のインフラストラクチャから上部のアプリケーションに至るまで、すべてが用意されています。Azure、Power Platform、Visual Studioを使えば、魅力的な新しい体験を簡単に創ることができます。
DataverseとMicrosoft Graph、Office 365とDynamics 365でのデータファブリック。コラボレーティブアプリケーションは、現在Microsoftで提供しているすべてのDynamics 365アプリの中核をなしています。
コラボレーションと一口に言っても、そこには複数のレイヤーが存在します。コラボレーションを推進するためには、もちろん社内のチームの協力が必要です。営業チームやカスタマーサポート組織内でのコラボレーションはもちろんですが、それだけではありません。
機能の垣根を越えてコラボレーションすることが重要であり、エンジニアリングやマーケティング、さらには販売プロセスにも関与する必要があります。そして、Microsoft Teamsのような、すでに知られているコラボレーションツールを使って、それを実現することができるはずです。
そしてもちろん、コラボレーションは会社の境界にとどまるものではありません。顧客やパートナーとの連携も、すべてビジネスアプリケーションの中で行う必要があります。このような組織全体の統合と、アクセス手段を提供できるテクノロジーベンダーは弊社を除いて、他にありません。
そして私たちは、このお手軽なDynamics 365エクスペリエンスを、Officeユーザーが追加費用なしで利用できるようにしました。無料です。
これまでにないほど、オフィスとDynamicsの境界線が曖昧になり、好きな場所で好きなように働くことができます。これは、今回のリリースの最大の特徴の一つです。Dynamics 365 、Power Platform、Teamsは、組織内の誰もが、仕事の流れの中でシームレスにアイデアを交換し、取り込むことができる強力な新しい方法を提供します。
今日は、お客様の事例を通して、このビジョンの実例をご紹介します。Sandvik Coromant社は、世界130カ国以上に8,000人の従業員を擁し、製造業に工具、工具ソリューション、ノウハウを提供する世界有数のサプライヤーです。彼らの顧客は、生産性と収益性の目標を達成するために、最高レベルの知識、サービス、サポートを提供する彼らを信頼しています。
従業員の多くは、お客様と直接やりとりをするため、誰がお客様と話しているのか、何を約束したのかがわからなくなってしまうことがあります。
まさに!言った言わない問題!
Dynamics 365 Sales and Customer Serviceは、Microsoft Teamsのパワーをフルに活用することができます。Dynamics 365 Sales and Customer ServiceとMicrosoft Teamsを活用することで、すべてを統合するオールインワンのデジタルコンタクトセンターソリューションを提供しています。
それでは、Microsoft Teams と Dynamics 365 を使って Sandvik Coromant 社がどのようにサイロを破壊しているか、そのビジョンを説明する Lori さんと Ryanさんを、ご紹介したいと思います。
ありがとうございます、チャールズ。Sandvik Coromant社では、アカウントマネージャーがお客様との関係を管理しています。
Sandvik Coromant社のお客様は大量に、そして繰り返し購入されるので、販売者やSandvik Coromant社との信頼関係を体感していただく必要があります。
つまり、それぞれのお客様に特別感を持っていただく必要があります。各販売者は、お客様のために、会社規模の対応で、仕事をコーディネートしていきます。専門家によるテクニカルセールス、チームメンバー、外部パートナーなど、お客様のニーズに合ったソリューションを提供しています。これをどのように行うかが重要なのです!
まずは、アカウントマネージャーのエリックさんのお仕事から見てみましょう。私たちと同様、彼もデジタルで顧客との関係を築いています。
最近では、毎日多くのお客様と話すことができるようになりましたが、これらのお客様とのつながりを、よりパーソナライズしていくためには、テクノロジーが必要です。彼は一日の仕事の準備をする際に、Dynamics 365 Salesから、どの活動に集中すれば、最も効果的かを教えてもらっています。
日々の最初のタスクは、データとAIを使って、優先順位付けされ、それぞれの顧客にとって、何がベストなのかを学ぶことです。連絡すべき相手を簡単に見つけ、提案されたアクションを確認します。
会社にとって、とても大切な顧客を担当しているエマさんとの電話を控えていますが、なぜこれが彼の仕事のキューの中で高い優先順位となったのか、その理由は明らかなのです。
エリックさんは、準備に取り掛かります。前回の会話のアクションアイテムの要約をすぐに確認し、ハイライトに目を通します。さらに必要なことがあれば、会話の全記録を即座に確認することができるのです。
前回の会話→最新の製品仕様と価格表を送ってくれませんか?
エグゼクティブサマリーは、彼がすぐに理解できるようにし、効率的かつ効果的に電話をして、素晴らしいレベルのサービスを提供できるようにします。
DynamicsからTeamsを使い、クリックしてエマさんに電話をかけます。アプリケーション間を行き来することなく、同じ画面内に留まることができることに注目してください。
また、通話内容を録音している間に、ビジネスデータにアクセスしてメモを取ることもできます。Dynamics 365 Salesは、単にメモを取るだけではなく、エリックさんがより効果的に活動できるようサポートしています。
通話中に言及されたビジネス上重要な洞察は、すべてキャプチャされ、ハイライトされます。関連する情報はリンクされているので、彼が必死になって探す必要はありません。そして、提案されたアクションが表示されます。エリックさんは、このようなヒントを活用してTeamsで会話をすることで、対面で行うよりもはるかに効果的になりました(笑)
エマさんは、注文を急いでほしいと言いました。それが通話中に自動的にハイライトされます。エリックさんはそれを実現するために、Sandvik Coromant社の多くの人々とコミュニケーションしなければなりません。
AIを活用した情報共有のスピードアップ!#MSIgnite pic.twitter.com/2uq3MWCRMp
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 3, 2021
エマさんとの通話中に、彼はこの機会に関する過去のチームチャットに簡単にアクセスすることができます。最新のディールルームのチャットとこの内容に関係すべき全員を見ることができます。
すぐにポップアップウィンドウでそのチャットに投稿し、注文を急ぐことができるかどうか尋ねました。すると、すぐに製品担当者から、最短で24時間以内に納品できるとの返事が返ってきました。エマさんとの通話中に、エリックさんは最新のチームの対応状況を伝えました。
ERIC BOOCOCK: 今、生産チームから、この注文は絶対に急ぎで24時間以内に届けることができるという連絡を受けました!
EMMA BLUG: わぁ。それは素晴らしいですね。リクエストにリアルタイムで対応できるのは素晴らしいですね!
LORI LAMKIN:彼女の要望をリアルタイムで解決し、同僚と協力してお客様との約束を果たすことができるのは、とても素晴らしいことです!
電話を切ると、コールレポートが自動的に生成されます。従来、アカウントマネージャーはサマリー(案件報告書かな?)を書かなければなりませんでしたが、この作業は1日の終わりや、週の終わりになることが多く、場合によっては全く行わないこともありました。
これやばい。本当に便利になる!!
Dynamics 365 Salesでは、通話の記録だけでなく、AIがハイライトや、アクションアイテムを含むエグゼクティブサマリーを作成してくれます。
エリックさんは、誰が話していたのか、その時のお客様の感情をすぐに把握することができ、彼のスキルを高め、関係を強化するためのコーチングを受けることができます。
音声再生⇒EMMA BLUG: 正直に言うと、今日は本当に最悪の日なんです
LORI LAMKIN: 取るべきアクションアイテムが明確で、今後の仕事の優先順位に組み込まれています。例えば、来週彼女に電話するという約束です。彼はすぐにそれを処理して、ミーティングのスケジュールを立てることができます。
Dynamics 365 Sales と Microsoft Teams を活用することで、Sandvik Coromant 社のアカウントマネージャーは、適切な案件に集中し、作業を1つも忘れることなく、お客様に最高レベルのサービスを提供することができます。
これは営業担当者だけの話ではありません。Sandvik Coromant社がDynamics 365 Customer Serviceを使って、どのようにお客様をハッピーにしているのかを見てみましょう。
ここからは、ライアンさん、宜しくお願いします!
ありがとうございます、ロリさん。迅速に注文がお客様に届いてから、1週間後に何が起こったかを見てみましょう。カスタマーサービス担当のモララさんは、どのサポート案件が最も優先度が高く、お客様への影響が大きいか、Dynamics 365 Customer Serviceからインテリジェントな提案を受けて1日をスタートします。
何百通ものメール、インスタントメッセージ、テキスト、さらには別のアプリケーションを開き、スクロールして内容を確認する必要がなくなったことで、モララさんはSandvik Cormanのお客様に満足していただくという自分の最優先事項に集中できるようになりました。
新しいエージェントのワークスペースの受信トレイでは、モララさんはサポート案件や会話を効率的に検索し、お客様の課題にタイムリーに対処することができます。
インテリジェントルーティングのAIモデルとルールを使用して、すべてのチャネルから入ってくるリクエストを、最適なエージェントに割り当て、そのエージェントは、提案によるAIやナレッジ検索など、必要な情報に簡単にたどり着くことができます。
モララさんは、緊急に相談を受けたエマさんからの最優先案件(施設内における最適なマシンの配置に関する相談)に取りかかります。
迅速なオーダーが届けられた後。モララさんは、カスタマーサービス内から直接、チームのチャットを介して、コラボレーションを素早く開始します。カスタマーサービスのエージェントが適切なチームを調整します。以前は、該当するサポート案件を解決するために適切な同僚を見つけるためだけに、数時間の調査が必要でした。今では、AIとルールベースの提案が、エージェントを適切に、タイムリーに導いてくれているのです。
モララさんは、シニアエージェント、アカウントマネージャー、プロダクトマネージャーで構成されるチームを現場に連れてくるようにアドバイスされます。
さらに、最近似たようなケースを解決した経験のある、手の空いているシニアエージェントのカイルさんと協力するようにとの提案もありました。彼女(モララさん)は、カイルさんを知らないかもしれませんが、彼(カイルさん)は、明らかに類似案件の対応経験を持っています。
モララさんが、カイルさんをこのサポート案件のメンバーに加えたように、ユーザーの生産性を高めるために、ユーザー固有のコンテクストに沿った体験を提供することができるのは、Microsoft Graphを活用したものです。
コラボレーションに適切なグループが参加しているので、全員がすべてのコンテキストを確認できます。情報がシームレスに共有され、各人が正しい情報を手に入れ、素早く実行できるようになります。
Microsoft TeamsとDynamics 365のおかげで、Sandvik社の従業員全員が、お客様に最高の成果をもたらすためのコラボレーションができるようになりました。
このグループは、課題を解決するための次のアクションとして、アプリケーションスペシャリストの訪問を計画し、お客様の施設で、より最適な機械のセットアップを支援することを決定しました。
この例では、組織内の全員が情報を得て、発生していることすべてをタイムリーに把握していたため、課題を迅速に解決するために最善な次のステップを数分で決定しました。
組織のサイロを越えて連携することで、お客様に最善の対応をするために必要な時間を、大幅に短縮することができるのです。Microsoft TeamsとDynamics 365 Customer Serviceをネイティブに組み合わせることで、顧客体験を向上させることができたわけです。
それでは、チャールズさんに話を戻しましょう。
これは私のお気に入りのデモのひとつです。コラボレーションを核とし、データファーストのアプローチと、AIをすべてのステップに組み込み、真のコネクテッドカスタマーエンゲージメントを実現していることがわかります。
Dynamics 365 Sales、Dynamics 365 Customer Service、Microsoft Teamsのコラボレーションと情報共有をシームレスに実現し、お客様の期待に応えるための投資が行われています。
Sandvik社は、リードを適切な販売者に自動的にルーティングすることで、リードの品質を向上させ、取引の速度を加速させることができます。
Microsoft Graph をあわせて使うと、ルールベースのリソース提案が、カスタマーサービスアプリにて利用可能。スピード感、大事!#MSIgnite pic.twitter.com/fOMXQNP9aZ
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 3, 2021
Microsoft Teamに組み込まれたチャット機能により、営業担当者は営業ワークフローの範囲内で、社内の主要なステークホルダーとコラボレーションし、より迅速に商談をまとめることができます。
代理店は、顧客サービスのワークスペースとオムニチャネルに統合された受信トレイのビューを持つことができ、コラボレーションと生産性の両方を向上させることができます。
これらすべてがSandvik社のビジネスにとって重要です。ビジネスプロセスを再構築し、部門間のサイロを解消することで、顧客に、迅速でより良い体験を提供します。
次のデモをご紹介します。今回の製品アップデートでは、マーケティングと、セールスの統合を深めることに重点を置いています。Dynamics 365 Customer Insightsは、お客様がデータを活用して、B2C、そして今回のWave 2ではB2Bのエンゲージメントにおいて、エンドユーザーにパーソナライズされた体験を提供します。
既存のDynamics 365 Marketingのお客様(ユーザー)は、Customer Insightsとの統合により、さまざまなタッチポイントで、インテリジェントなオーケストレーションを簡単に行うことができます。
それでは、WB Mason社のB2B顧客エンゲージメントを強化するために行っているエキサイティングな内容について、リイダさんにお話しいただきます。
リイダ氏(Principal Program Manager)登場!
今朝起きたとき、企業からの購買意欲をそそるメールが何通ありましたか?私の場合は、迷惑メールフォルダに入ってしまうような他愛もない督促メールが12通ありました。それは自宅だけではありません。職場でも同じことが言えます。あらゆる角度から、企業はあなたとのビジネスを維持しようとしていますが、実際にはあなたが何を望んでいるかを十分に理解していません。メール、Instagram広告のオファーテキストに関しても、このような雑音の中で、何を選べばいいのかわかりません。
WB Masonは、顧客にもっと良いものを提供したいと考えています。B2Bの顧客が実際に何を望んでいるのかを把握し、それを提供できるようにするには何が必要でしょうか?その答えは、パーソナライゼーションからインディビジュアライゼーションへと変化し、お客様がどのグループに分類されるかを知るだけではなく、一人ひとりに完全にユニークな体験を提供することだと、私たちは気づいています。
私たちは、B2C領域での素晴らしい成功をもとに、B2Bのお客様の体験を変えるような高度な機能を追加しています。その方法をWB Masonの事例を通して見てみましょう!
Tailspin Toysは、WB Masonの長年のB2B顧客です。彼らには多くの重要なステークホルダーがいて、すべて1人のセールスマネージャー、カレンさんによって管理されています。
残念なことに、カスタマーインサイトが、彼らの行動を分析し、Tailspin Toysが解約リスクのあるセグメントに該当することを教えてくれました。
顧客との関係を築くために、多くのエネルギーと努力を費やしたのに、顧客を失ってしまうなんて、とても悔しくはありませんか?ここでは時間が非常に重要です。お客様への信用を維持するためには、迅速に行動する必要があります。
Customer Insights社の新しいB2B機能を使うことで、何が起きているのかを明確に把握することができました。重要なステークホルダーの一人であるメイさんは、毎月購入していたロイヤルカスタマーから、価格の安さに惹かれて過去2カ月間購入していない状況になってしまっています。
私たちは、彼女が簡単な操作、競争力のある価格を求めていることを理解しています。彼女が望むものを提供することで、彼女の心を取り戻していきたいと思います!
私たちのプラットフォームの強みの一つは、お客様の立場に立って対応できることです。WB Mason社では、Customer Insightsを既存のDynamics 365 Sales、Marketing、Commerceアプリケーションと一緒に使うことができます。当社のソリューションは、お客様の既存の資産と簡単に統合できます。
Microsoft Cloudの驚くべき力を示したいと思います。解約リスクのセグメントにMayが追加されると、Dynamics 365 Marketingの解約リスクのジャーニーが即座に開始されます。
このジャーニー(体験)では、アカウントマネージャーのような内部のステークホルダーと、外部のステークホルダーである顧客の両方とのエンゲージメントを1つの明確なフローで調整している点がとても素晴らしいのです。
このジャーニーの最初に、Dynamics 365 Marketingは、アカウントマネージャーにDynamics 365 Salesの優先度の高いタスクを提示します。
これは、新しいPower Automateの統合を利用して実現しています。カスタム Power Automate フローに接続、Power Automate コネクタの利用など、エコシステムをフル活用することができるのです。
このタスクでは、AIが生成したオファーの自動生成を承認するオプションが与えられます。これにより、アカウントマネージャーの手間が省け、ニーズに合ったオファーを受け取ることができます。彼のマネージャーが決定に満足していることを確認したいと思います。Teamsを使い、マネージャーとのチャットを開始します。
二人は、お客様の立場を明確に理解し、迅速に協力し、前進するために必要な、すべての情報に直接アクセスできます。
お客様を維持するためには、迅速で連携のとれた対応が不可欠です。営業で合意した後に、彼は、オファーの作成を承認しました。
営業部門の承認により、マーケティング部門の分析が促され、ジャーニーの次のステージに進むことができます。
次のステージは、パーソナライズされたオファーをお客様に送ることです。私たちは、メイさんが最もエンゲージする可能性の高いチャネルを活用したいと思っています。
マーケティングはAIを使って、最適なチャネルを選んでくれますが、この場合はメールかSMSです。もし彼女がSMSを好むのであれば、いくつかの選択肢があります。ACSとの連携により、これまでもSMSでメッセージを配信することができました。しかし、多くのお客様が別のプロバイダーを利用していることを知っているので、現在はTwilioやTeleSignを使ったSMSエンゲージメントもサポートしています。また、Eメールをご希望の場合も対応しています。
このケースでは、マーケティングによって彼女がメールを好むことが確認されています。では、メールの内容は、どのようにデザインされているのでしょうか?テンプレートのデザインには、新たに搭載されたAIによるコンテンツアイデア機能を活用しました。
GPT-3では、マーケティング担当者が、お客様に伝えようとしているポイントを、AIがリアルタイムに判断して、メールに盛り込むべきスマートな提案を次々と作成していきます。
ここでは、AIが作成した素晴らしいDMを見ることができます。これらはWB Masonのマーケティング情報をベースに作られたものであり、信じられないほど役に立ちます。
これらのAIが生成したコンテンツのアイデアはとても強力です。コンテンツを書くマーケターは、もはや真っ白な画面から始める必要はなく、AIの洞察を踏み台にして、大きくジャンプしたところからスタートすることができます。これは現在、市場にある他の製品ではできないことです。
メイさんのケースでは、メールにはオーダーメイドのコマースサイトへのリンクが含まれています。彼女がDynamics 365のコマースサイトにアクセスし、自分のアカウントに移動すると、サイトの上部にオファーがはっきりと表示され、割引が適用されているのがわかります。サイトにアクセスして、定期的に購入する商品を確認し、簡単にチェックアウトすることができます。
理想的だと思いませんか?
メイさんは欲しいものを手に入れた、しかも簡単に手に入れられるようにしてくれたと感じるのではないでしょうか。メイさんが安心して「注文する」をクリックできるのは、WBメイソンが自分のことを理解し、必要なものを提供してくれるからです。
Dynamics 365 Customer Insightsは、すべてのチャネルを横断するリッチなアカウントプロファイルを自動的に形成し、顧客の離脱を未然に防ぎます。
Dynamics 365 Marketing は、これらの情報をもとに、アカウント内の各顧客に対して、ハイパーパーソナライズされた個別のジャーニーを自動的に作成し、チームメンバーは統合された Teams 機能を使用してシームレスにコラボレーションを行い、エクスペリエンスをこれまで以上に迅速に提供することができます。
私たちは、この数分間で、WB MasonがAIによって導かれたハイパーパーソナライズされた体験を、さまざまなチャネルを介して、メイさんや、他の何千ものお客様に提供する方法を見てきました。しかし、これは本当に重要な問題を提起しています。
組織はどのようにして、これらのハイパーパーソナライズされた体験が、顧客が同意した境界に準拠していることを保証しているのでしょうか?これは今日の大きな課題です。
お客様とのコミュニケーションに様々なソリューションを使用していると、お客様のプライバシーやポリシーに関する義務を果たせないリスクがどんどん大きくなっていきます。
もし、Adobe、LinkedIn、Dynamics 365 Marketingなどのエンゲージメントソリューションを好きなだけ使用して、すべてのお客様の同意の境界線を尊重していると確信できたとしたら、いかがでしょうか?
Wave 2の一環として、Customer Insightsの新しい同意管理機能がリリースされますが、これはまさにそれを実現するものです。
顧客の同意データは、インサイトアプリとアクションアプリに自動的に流れ込むため、チームメンバーは、顧客に連絡できるかどうか、どのように連絡すればよいかを確認する必要がなくなります。
これは世界で初めての同意調和型の顧客データプラットフォームであり、お客様との関わり方を大きく変えることになるはずです。
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 3, 2021
リディアさん、ありがとうございます。
WB Masonでご覧いただいたように、意味のあるカスタマーエクスペリエンスを提供するには、もはやサイロ化されたデータではできません。
Dynamics 365 Customer Insightsで、データの価値を引き出すには、マーケティングチームとデータサイエンスチームのコラボレーションが不可欠です。価値創造と顧客との信頼構築は密接に結びついています。
リディアさんが述べたように、プライバシーと同意がDynamics 365に組み込まれているため、カスタマーエクスペリエンスとプライバシーに対する顧客の期待とのバランスを取ることができます。
では、複合現実(Mixed Reality)に話を移しましょう。
私たちが取り組んでいる最もエキサイティングな分野のひとつが、「未来の仕事の在り方」です。複合現実感は、アイデアや実験、コンセプトの証明ではありません。
私たちのお客様は、Dynamics 365を使って、さまざまな業界で毎日、幅広く利用してくださっています。リモートアシスタンス、ステップバイステップのトレーニング、手順の遵守、メンテナンスなど、さまざまなユースケースがあります。
Dynamics 365 Guidesは、オペレーターが一目見ただけで指示を通して動けるような、ヘッドアップとハンズフリーのインタラクションモデルを提供しています。
しかし、複合現実がビジネスに統合されていくにつれ、オペレーターはより多くの情報を扱わなければならなくなります。
そこで、常に指先で操作できる新しいインターフェースを用意し、必要な情報に素早くアクセスして、すぐに実際の作業に戻ることができるようにしました。これには、パフォーマンスに関するリアルタイムの情報や、ステップバイステップのオーサリングツールから既存の作業指示書をインポートする機能も含まれています。
Wave 2の一環として、Dynamics 365 Guidesでは、複合現実アプリケーションでコラボレーションを次のレベルに引き上げ、通話機能を導入しました。遠隔地にいる専門家は、リアルタイムで共同作業を行い、同僚が見ているものを、使用しているDynamics 365 Guidesのコンテキストを加えて確認することができます。これを利用して、検査や支援、さらには新しいDynamics 365 Guidesの共同編集を行うことができます。
これにより、お客様は障壁を取り除き、より早くタスクを完了することができます。
先週、リディアさんは、テキサス州にあるトヨタの工場にも足を運び、将来のビジョンに向けてこれらの機能をどのように活用しているかを見る機会がありました。
それでは、もう一度リディアさん、宜しくお願い致します!
AI Builderもか!#KAIZEN #MSIgnite pic.twitter.com/QG2DIRRocs
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 3, 2021
もし私が、この車に複雑なアクセサリーを取り付ける方法を教えたとして、明日までに、その方法を覚えられると思いますか?5種類のアクセサリーならどうでしょう、20種類ならどうでしょう。難しいと思いませんか?
トヨタで働いていると、それが求められます。
そして、2022年だけでも8台以上の新型車や改良車が発売されるため、その要求は益々大きいものになっていくはずです。
幸いなことに、トヨタは従業員に作業を全て覚えてくれとは考えていません。プロセスが多すぎるだけでなく、社員を本業から解放して、トレーニングを受講するのに十分な時間がないことが明らかになったとき、何かを変える必要があると考えました。
トヨタ自動車の社員が、何のトレーニングも受けずに、見たこともない車に新しいアクセサリーを取り付けることができる世界とは、一体どのようなものなのでしょうか?
彼らはマイクロソフトと協力して、複合現実感というソリューションを見つけ出しました。
現在、トヨタはDynamics 365 Guidesを使用しています。
私は今、テキサス州サンアントニオにあるトヨタの物流サービス拠点に来ています。ここでは、57秒に1台のペースで新しいトヨタ タンドラが作られています。今日は、トヨタで働く友人のコルビーさんと一緒に過ごしています。
コルビーさんが車に近づくと、Dynamics 365 Guidesが自動的に車を識別し、必要な場所に空間指示を取り付けます。
Dynamics 365 Guidesでは、ピックアップのベッドに、ストレージボックスを取り付ける方法を、リアルタイムでステップごとに説明しています。これは、紙の手順書よりも、はるかに優れています。
例えば、効果音付きの動画で「いい音」を知ることで、人の感覚を活性化させたり、ホログラムの手の形を使って、どのように作業をすればいいかを、具体的に示したりしています。
紙の手順書では得られないこのような直感的な指示が、コルビーさんの体験を大きく変えているのです。
では、コルビーさん、Dynamics 365 Guidesを使ってから、お仕事がどのように変わったのか、少し教えていただけますでしょうか?
COLBY :ハードコピーよりも、はるかに使いやすいですね。自分の手の位置やツールの位置を正確に確認できるので、より自信を持って設置作業を行うことができるようになりました。
LYDIA WILLIAMS: それはとても嬉しいです。誘導がより意図的に行われているように感じます。私もそう思いますが、紙のコピーではあのような体験はできないと思います。
では、Dynamics 365 Guidesはどのように作成されるのでしょうか?一般的に、アクセサリーのインストールに必要な手順は、写真やPDFとして取り込まれます。
Power Automate とAI Builderは、これらのドキュメントをシームレスに取り込み、学習済みのAIモデルを使って、情報を抽出します。これにより、Dynamics 365 Guidesの最初のバージョンがすぐに作成されます。
Dynamics 365とPower Platformがシームレスに統合されているため、Dynamics 365 Guides上で、それらが遅延なく利用できます。
サンアントニオのチームメンバーは、上司の了承を受けた後、すぐに実行に移すことができます。
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 3, 2021
さて、トヨタにとってもう一つの重要な優先事項は「スケール」です。いいものができたら、それをできるだけ早く全社に広めたい。
しかし、それはもう課題ではありません。マイクロソフトもそれを理解しているので、このDynamics 365 Guidesは、すべての拠点のすべての従業員がすぐに利用できるようになっています。
各チームメンバーがDynamics 365 Guidesを使用している間、彼らはリアルタイムで分析情報を得ています。コルビーさんは、あるステップに時間がかかりすぎているのではないか、プロセスをより効率的にする余地があるのではないかと考えました。
彼はPower BIを使って、自分の仮説を検証します。タスクを完了するために、どのくらいの時間がかかっているのか、どこに非効率な部分があるのかを簡単に理解することができます。
作業時間を見ると、自分の考えが正しかったことがわかり、このステップがチームにとって必要以上に時間がかかっていることがわかりました。トヨタでは、チームですぐに行動に移し、できるだけ早く効果を実感できるようにすることを大切にしています。
皆さんは「カイゼン」という言葉を聞いたことがありますか?これは、継続的な改善を意味し、トヨタの活力の源となっています。生産現場の社員、営業担当者、あるいはCEOなど、どの立場の人であっても、「カイゼン」は自分の仕事のやり方を積極的に改善するための力となります。
PowerPointのスキルがあれば、誰でも数分で、新しいDynamics 365 Guidesを作成したり、既存のDynamics 365 Guidesに変更を加えることができます。彼は、あるプロセスを変更することで、この処理をよりスムーズにすることができると判断しました。
現場のメンバーに変更の権限を与えることは、問題をより早く解決することにつながります。彼らはプロセスがどのように機能しているかを理解しているので、その改善は現実に即したものになります。
上司の承認を得たいので、新しい通話機能を使って、アプリケーションを離れることなく自分のアイデアをすぐに説明することができます。コラボレーション機能を使えば、上司はHoloLensを通して、コルビーさんが見ているものを正確に確認することができます。
COLBY:多くの人が、ストレージボックスの設置のステップ3で、問題を抱えていることに気づきました。そこで私は、どこに力を加えればいいかがわかるように、この手を加えました。
よし、その手を前に出して、中段の収納ボックスに向かって、少し右に移動してください。圧力をかければ、大丈夫ですよ。
LYDIA WILLIAMS: このように、改善された手順を滞りなく一緒に行うことができたのは素晴らしいことです。
上司の承認を得て、Dynamics 365 Guidesはすぐに更新され、全員が使えるようになりました。トヨタ自動車のチームは、これを真の市民開発の例と表現しました。エンジニアに頼る必要がなくなり、プロセスの変更を、より簡単に、スピーディーに実行できるようになりました。
複合現実感の優れた点は、ここサンアントニオの課題を根本から解決していることです。トヨタ自動車では、Dynamics 365 Guidesを導入してから、不具合が33%減少したそうです。驚きですね!
トヨタのビジネスの中心にある「カイゼン」では、インテリジェンスが改善方法の把握に役立っています。複合的なリアリティにより、これまで以上に迅速にプロセスを適応させることができるのです。これらはすべて、Dynamics 365 とPower Platformによって実現されています。
TOYOTAのこの事例、嬉しいですし、素晴らしいですよね。取り組み自体に感激してしまいますね!
ありがとう、リディアさん。驚異的な成長を遂げているトヨタが、複合現実感の力を使って成果を上げているのを見ると、嬉しくて、感動します。複合現実には、先ほどのトヨタの事例のような素晴らしい機能をはじめ、多くのエキサイティングなものが登場します。
そして次のセクションでは、プロの開発者から市民の開発者まで、誰もがオーダーメイドのソリューションを作れるようにするPower Platformの仕組みをご紹介します。
これはDynamics 365のアプリケーションを補完する重要な機能です。次の2つのデモでは、Power AppsとPower Automateのウェーブ2機能のハイライトをお話しします。
便利になったもんだなぁ。#MSIgnite #GPT3 pic.twitter.com/1OshLeXbCy
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 3, 2021
次は、ガチのPower AppsとPower Autoamte/PADの出番のようです!
Xeroxは、産業界のお客様にドキュメント処理のフルマネージドソリューションを提供しています。従来、ドキュメント処理には、人間の知識が必要とされ、断片的でサイロ化された方法で管理されていました。Power Platformにより、Xeroxはこのプロセスをデジタル化・自動化し、効率を高め、より良い顧客体験を提供することができました。
ライアンさんが、Xeroxがどのようにして数週間でPower Appsを構築し、展開することができたかを紹介します。このアプリは、大切な顧客をオンライン状態にとどめておくのに役立つだけでなく、従業員にとっても、適切な技術者が問題解決に取り組んでいるという安心感につながります。
また、WAVE2では、アプリやフローのオーサリング中にコメントやプレゼンスを利用して、WordやExcelと同じように、アプリケーションやオートマトン(自動機械)を共同で構築することが、より簡単になりました。
また、Power Automateの優れた自動化機能を、これまで以上に簡単に利用できるようになりました。
スティーブンさんは、RPAと人工知能を組み合わせて、構造化文書や非構造化文書からデータを抽出する新しい文書自動化ソリューションをご紹介します。
事前に構築されたドキュメント自動化ソリューションには、データ抽出モデル、ドキュメント処理を検証するためのエクスペリエンス、エンドツーエンドの自動化が含まれています。
また、Azure Virtual DesktopとPower Automateの新しいスターターキットを使えば、人が関与しないシナリオ向けに、クラウド上で数百台の仮想マシンやボットに自動的にスケールアップまたはダウンすることができます。それでは、デモを確認してみましょう!
RYAN CUNNINGHAM:ありがとうございます、チャールズ。ゼロックスのビジネスの大部分は、エンドツーエンドのミッションクリティカルなビジネスプロセスを顧客のために24時間365日維持することです。
そのためには、適切なスキルを持った適切な人材、適切な技術者を、適切なタイミングで、適切な場所に配置することが重要になります。この種の非常に特殊なスキル管理は、このビジネスのニッチな分野であり、多くの顧客にとって、そのための既製のアプリは存在していないのです。
しかし、XeroxはPower Platform上で非常に迅速にアプリを構築することができましたので、本日は、その例をお見せしたいと思います。
わずか数週間で、サービスデリバリー部門と Xerox Center of Excellence for Power Platformが協力して、完全なデジタルビューを構築することができました。各人が何をする資格を持っているのかを詳細に把握し、それを適切なタイミングで適切な仕事に結びつけることができます。そして、そこから個人のスキルを向上させたり、トレーニングや能力の追加が必要な領域を把握したり、そのスキルをより有効に活用するために、特定の問題においては、他の人を配置したりすることができるのです。
しかし、注目すべきは、Xeroxがこのアプリケーションをソフトウェアで構築できたことではありません。驚くべきことは、完全にローコードのPower Platformを使って、わずか数週間で完成させたことです。
私がここで注目したいのは、XeroxでローコードでPowerアプリを構築した経験と、今回新しくリリースしたすべての素晴らしい機能を活用することよって、どれだけ生産性が向上したかということです。
さて、私は今、全く新しいモダンなアプリデザイナーを開いています。ゼロからのスタートです。新しいアプリケーションを構築しますが、Xeroxのような顧客は、Dataverse(クラウドストレージ)にデータを持っているので、これまでよりもずっと簡単になります。実際、私は社内の複数のデータを検索することができます。顧客のテーブル、技術者のテーブル、機器のテーブルを引っ張ってくるだけで、実に堅牢なアプリが自動生成されます。
なぜそうなったのか?それは、データそのものの形状に基づいて生成しているからです。つまり、基礎となるテーブルの列や行に基づいて、見栄えのするグリッドやフォームを作成し、それらの間のすべての関係を理解することができるのです。
他の開発者は、たとえ従来のPower Apps開発者であっても、個々のボタンやボックスを画面上に配置し、それらを結びつけようとしているかもしれません。しかし、最新のアプリデザイナーで、Dataverse上でモデル化されたアプリを生成しているときは、非常に多くの機能をすぐに手に入れることができます。そして、目の前で成熟したビジネスアプリケーションが作成されていくのです。
もちろん、これはPower Appsなので、心ゆくまでカスタマイズすることができます。実際、私のほうで、この特定のグリッドやビューをカスタマイズしたいと思っています。技術者の職種の列を追加しています。実際には、まだデータベースに入っていないカラムを、このテーブルに追加するわけです。このようなことも、オンライン上で行うことができます。Dataverseのメリットをフル活用することができます。
このデータプラットフォームは、最も成熟したビジネスアプリケーションやDynamics 365の下に置かれているのと同じプラットフォームであり、すべてのデータタイプとリレーションシップを、ローコードでドラッグインして、構築中のアプリケーションに、簡単に戻すことができます。
見てください、Out of Boxの素晴らしいユーザーエクスペリエンスを!データバースのデータ上でリッチなモデル化を!これまでのどのような構築方法よりもはるかに速く実現しています。
しかも、Power Appsのキャンバスでお馴染みの、ピクセル単位で完璧なユーザーエクスペリエンスのコントロールは、すべてそのまま使えます。
実際、この大規模なエクスペリエンスを構成する要素のすべてが揃っています。このモダンなアプリケーションにカスタムを追加して、名前をつけます。
そして、ここに読み込まれるのは、ここにいる多くの方が知っているであろうPower Appsのキャンバスデザイナーですが、今ではこの大きな体験のコンポーネントとなり、単にここに組み込まれたコンポーネントではなく、実際にはこれまで以上にインテリジェントなコンポーネントとなっています。
実際に、このページにギャラリーを表示し、基礎となるDataverseの同じ機器リストにバインドすると、Power Appsはそれに対して何をすべきかを提案してくれます。
ほら、ここに親切なバブル(提案された明細)が出てくるでしょう。データを使って何をしたいのか教えてください」と表示されます。
GPT-3と呼ばれる、地球上で最も強力な自然言語処理AIモデルの1つをオーサリングエクスペリエンスに組み込むことで、アプリに何をさせたいのかをわかりやすく説明することができるのです。
例えば、印刷速度が一定の閾値を超えている機器を表示してください、とかね。そうすると、AIの力を使って、私のアプリで使用するのに適したパワーエフェクトの計算式を提案してくれます。
そして、ボタンをクリックするだけで、それが実現します。これでレースに出ることができます。もう参考資料を探したり、何度も何度も表現を変えたりする必要はありません。
そして、どうでしょう?そのAIの力は、このUXを調整するという経験の中で、ずっと私を助けてくれるのです。例えば、私は日付のフォーマットを変更したいと思っています。データベースから出力される日付のフォーマットは、私が望んでいるよりも少し詳細になっています。ただ、短くて親しみやすい日付にしたいのです。
以前はかなり高度な表現をしなければなりませんでしたが、今は例のように入力すればいいのです。すると、「Prose」や「Programming by example」の力を使って、適切な表現を提案してくれます。それをクリックすると……アプリを作り始めることができます。
XeroxのようにPower Platformに全面的に取り組み、能力開発に長けたセンター・オブ・エクセレンスを持っている組織にとって、もう一つの素晴らしい点は、組織独自のコンポーネントを、このアプリ構築エクスペリエンスに持ち込めることです。
私はそれらをコードで書くこともできるし、ローコードで構成することもできますが、Power Appsエクスペリエンスで、全ての開発者がリッチなコンポーネントを、このキャンバスにドラッグして利用できるようにすることができます。
アプリの市場投入までの時間を大幅に短縮できるだけでなく、社内で作成するすべての異なるアプリ間の一貫性をも向上させることができるのです。
この特定のカスタムページに最後の仕上げをします。構築プロセスのこの部分をスピードアップして、アプリケーション全体に戻って、エンドツーエンドでテストします。
また、ユーザーがどのようにアプリケーションを体験するかについても、リアルタイムにフィードバックを得ることができます。
実際、これは完全なレスポンシブ環境であり、Dataverse上で自動生成されたコンポーネントはすべてデフォルトでレスポンシブになっています。
このウィンドウをドラッグしてもう少し狭くすることで、思い通りの表示にすることができます。
さらに、ビュー全体をモバイルモードにして、ユーザーがiOSやAndroidデバイスで体験するようにすることもできます。
従来のソフトウェア開発では、エンドユーザーの体験を、ここまで忠実に再現するには、もっと複雑なプロセスが必要でしたからね。エクスポートして、パッケージングして。それをテストデバイスにプッシュします。しかし、Power Appsでは、すべてが目の前でリアルタイムに行われます。
リアルタイムといえば、私がとても楽しみにしているもう一つの大きなイノベーションがあります。それは、オーサリング体験にもリアルタイムのコラボレーションをもたらすことです。
ここでコメントペインを開いて、サービス提供部門の協力者にコメントを残します。ワード文書やパワーポイントにコメントするのと同じように、同僚とリアルタイムでやりとりすることができるのです。
このアプリの開発はまさにチームスポーツであり、アプリの開発ペースの向上に加えて、他の人と一緒に仕事をするという経験を向上させることが、このアプリや他の多くのユースケースにおいてXeroxの真のデジタルトランスフォーメーションの速度を促進するエンジンとなっています。
他のユースケースといえば、Power – Power Appsのこのユースケースは、Xerox社内の一例に過ぎません。次は、スティーブンさんにバトンを渡します。
AI Builderか!#MSIgnite pic.twitter.com/T7mV0HVXnN
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 3, 2021
Stephen氏(GM, Power Automate)の登場!
自動化すべき最も一般的なペーパープロセスの1つは、さまざまな種類のフォームを扱うことです。Lexitas社はXerox社と提携している小さな法律事務所で、毎月1,500枚以上の展示物を、さまざまな種類のフォームやレイアウトで処理しなければなりません。このプロセスが変更される前は、これらのフォームを処理するために毎月250時間以上かかっていました。
これは法律事務所に限ったことではなく、様々な業界や組織で行われています。多くの企業が、ここにあるような紙の注文書を、従来のWebポータルや従来のアプリケーションに入力しています。手作業でデータをやりとりすることで、膨大な時間を無駄にしています。
幸運なことにゼロックスは、当社がスターターキットとして出荷しているPower Platformのドキュメント自動化ソリューションを見つけ、誰でもフォームやドキュメントの自動化を処理できるようにしました。
スターターキットでは、ドキュメントを自動的にインポートし、AI Builderのインテリジェンスを使って、ドキュメントを分析し、コンテンツを自動的に取得する方法を提供しています。
当社のAIは、シンプルなテキストフィールドから、複数ページの表のような複雑なレイアウトまで、あらゆる種類のコンテンツに対応しています。それでは、Power Platformを使って、このプロセスを確立するためにゼロックスが行ったことをご紹介しましょう!
私は、Xeroxのセンターオブエクセレンスにいるコリーさんの役割で、デモンストレーションします。コリーさんが最初にしたことは、AI Builderの中のデータにラベルを付けたことです。これは誰にでもできることです。データをラベル付けするのに機械学習の学位は必要ありません。情報を引き出したいフィールドをフォーム上で選択すればいいのです。
このケースでは、右上に発注書が表示されていますが、これに顧客名をラベル付けすることができます。このように簡単にAI Builderに各フィールドの場所を教えることができるのです。
新たに、AI Builderは、フォーム上のチェックボックスのような、さまざまなタイプのオブジェクトや、テーブルにも対応しました。
これらのテーブルは、単純なテーブルだけでなく、複雑なテーブルにも対応しています。ここでは、全体の大きな行の中に異なるデータの行があることがわかります。
AI Builderがこれらの情報をプラットフォームに取り込むのに簡単なことです。
次のステップは、このデータをPower Automateのクラウドフローで自動化することです。このフローのテンプレートは、Xerox社が使用しているドキュメント・オートメーション・スターター・キットに含まれています。
ここでまず見られるのは、先ほどライアンさんが話していた共同プレゼンスなどのコラボレーション機能で、他の人がフローの中に入ってコメントしているのを確認することができます。
では、Power Automate for Desktopを使うのがどれだけ簡単か見ていきましょう!
Power AutomateがWindows 11に搭載されたことは、私にとって非常に喜ばしいことです。つまり、PCで自動化したいあらゆる種類のタスクを、新たなプログラムを見つけてダウンロードすることなく、追加費用なしで実行できるのです。世の中には10億台以上のWindowsデバイスがあるので、人々が最適化を始めるさまざまな種類のタスクにとても期待しています。
私の同僚がこのフローを構築して私に共有してくれたので、あとはそれをチェックして、動作させるために1つか2つのステップを追加する必要があるかどうかを確認するだけです。
Windows 11 の Power Automate は非常に使いやすいものになっています。
何百ものアクションをドラッグ&ドロップするか、内蔵のレコーダーを使うだけです。これは単一の統一されたレコーダで、ウェブ上のアプリケーションであれ、Win32アプリケーションであれ、使用しているアプリケーションに関係なく、アクションを記録することができます。
今日は、このレガシーなWeb販売アプリケーションへのデータ入力を自動化したいと思います。画面上のさまざまな要素を操作すると、Power Automate が自動的に画面の要素を識別し、私が新しいデータを入力したことを確認することができます。
これらの新しいアクションをデスクトップのフローに保存し、ドラッグ&ドロップで簡単にロジックを調整することができます。
すべての情報をフォームに入力できるフローができたので、メインのフローに戻り、Power Automate for Desktopのステップを追加します。
こりゃ、便利だわ。#MSIgnite pic.twitter.com/GBPk7hZL65
— Ryo@Dynamic365 | Microsoft MVP & Regional Director (@navisionaxapta) November 3, 2021
Igniteのために用意したもう一つの新機能は、無人化のためのものです。
Azure Virtual Desktopを使って、インフラをスケールアウトできるようになりました。このように、注文が入るたびに実行する必要があるフローがある場合、Azure Virtual Desktopで設定されたマシンのクラスターを用意し、伝票の到着時期に応じて自動的にスケールアップまたはスケールダウンすることができます。
AI Builderのデータを、このデスクトップフローに渡しました。これで、テストができるようになりました。Power Automate 内でのテストで素晴らしいのは、以前使っていたパイプラインを使って、再度オーダーを出しに行く必要がないことです。その代わり、以前に送信されたフォームの既存データを再利用することができます。
テストを開始すると、フローが実行されている様子がライブで表示されるので、今どのステップを実行しているのか、フローの各部分にどれくらいの時間がかかるのかを、正確に把握することができます。
フローの最初の部分では、AIビルダーで作成したモデルを使って、フォームから情報を抽出しています。これには14秒かかっているのがわかります。
フォームから送られてきたデータを使って、私のマシン上でデスクトップフローを起動します。
見てください!
私はキーボードを触っていません。マウスも触っていません。すべてデスクトップフローから自動的に行われているのです。
まず最初に行うことは、顧客情報の入力、発注書データの入力、主担当者の入力で、これらのテーブルからデータを入力します。紙のフォームから提出しなければならないすべての項目は、このウェブフォームに入れることができます。
これでどれだけの時間が節約できるか想像してみてください。
実際、ゼロックス社の調査によると、このような自動化によって最大で30%の時間が節約できるそうです。
ユーザーが手作業で入力していたものを、ボットが自動的に行ってくれるのです。
これがどれだけ速いかわかりますか?
コリーさんは、Xeroxでわずか1分でソリューションを構築することができ、これまでフォームにデータを入力するという退屈でミスの多い作業を、バックグラウンドで自動的に実行できるものに変えました。
これこそが、Xeroxが顧客に提供しているお約束事項であり、私たちはこのリリースで、Power Automateの新機能を皆に提供できることに、興奮しています。それでは、チャールズさん、にもう一度お返しします。
ライアンさん、スティーブンさん、ありがとう。
ゼロックスがこのような素晴らしいソリューションをお客様にお届けしていることはとてもエキサイティングです。
Power Appsを活用し、Microsoft Dataverse上のモダンなアプリデザイナーで作業しながら、AIを駆使したオーサリング機能、パワーエフェクト、複数からなるチームのためのシームレスなコラボレーションなど、ビジネスアプリケーションをいかに素早く開発できるかを御覧いただきました。
Power AppsとPower Automateはリリースウェーブごとに進化し続け、Xeroxのようなお客様が、かつてないほど迅速に変革を推進することを可能にしています。これまでになく簡単に始めることができます。
今日ご紹介したものはすべて、Microsoftのクラウドに糸を引く方法を考える上での核心となるものです。このようなデータファーストのアプローチは、最終的には共に働く人々の手に委ねられるのです。
本日ご紹介したイノベーションは、ほんの始まりに過ぎません。このセッションやIgniteでは、Microsoft Azureのインテリジェントなインフラストラクチャとプラットフォームを利用して、あらゆるビジネスプロセスを強化するための新しいソリューションを構築し、データとアナリティクスですべての人をエンパワーする方法について詳しく説明します。
それでは、企業が組織内でデータ文化を構築する方法や、今回のPower BIの新機能については、アルンさんに引き継いで、ウェーブ2で登場するエキサイティングな投資や機能について説明してもらいます。
次は、Power BIということで、お決まりのArun氏(CVP, Intelligent Platform)の登場!
ありがとう、チャールズさん。Power BIの目標は、すべての従業員がデータに基づいてすべての意思決定を行えるようなデータ文化を、お客様が推進できるようにすることです。
私は、これから始まるイノベーションの波をとても楽しみにしています。たくさんのエキサイティングな新機能をご用意していますが、今日はその中でも、主要なものを簡単にご紹介しましょう。
私たちが密接に協力しているお客様のひとつに3Mがあります。3Mは世界有数の大企業であり、Fortune 500にも常に名を連ねています。3Mは世界70カ国以上に拠点を持ち、その製品は地球上のほぼすべての国で販売されている、まさにグローバル企業です。今日、60,000以上の3M製品が家庭、企業、学校、病院、その他の産業で使用されています。
3Mは革新的な企業として知られており、売上の3分の1は過去5年以内に発明された製品によるものです。3Mは5年以上前にPower BIの導入を開始し、3Mの何万人もの従業員が毎月Power BIを使用して、全員がデータを武器に意思決定を行っています。デモでは、3M社が現在どのようにPower BIを使用しているかをご覧いただけます。ウィル・トンプソンさんが、3Mのビジネスアナリストが自然言語を使うだけで、高度な計算を行う様子を紹介します。
また、Power BIのAI機能が常にバックグラウンドで働き、自動的にインサイトを提供している様子や、3Mの従業員がPower BIの目標を使って、いかに簡単にコラボレーションを行い、ビジネスを優位に進めることができるかをご覧いただきたいと思います!
ここで、Will氏(Principal Program Manager)登場!
ありがとう、アルンさん。3Mは、世界中の9万人以上の従業員が、人、アイデア、科学の力を引き出し、可能性を再構築するために日々働いています。3Mは51の技術プラットフォームを持ち、ヘルスケア、輸送、製造など幅広い産業で使用される製品を製造しています。3Mは、科学と革新を共同で応用し、日々お客様の生活を向上させています。
3M社では、データを活用して製造プロセスを変革し、継続的な改善プロセスを通じて、デジタル情報をリーン・マニュファクチャリングのコンセプトと組み合わせ、現場でより多くのインサイトを提供しています。
3Mは2016年にPower BIを使い始め、現場のオペレーターからエンジニアやアナリスト、そしてマネージャーやディレクターに至るまで、すべての組織階層でデータを民主化しています。
そして、このようにインサイトを配布することで、組織全体でデータに基づいた意思決定を行うことができるようになりました。Power BIをどのように活用しているのかを見てみましょう。
3Mのアナリストは、このようなリッチで詳細なレポートを作成して、マシン上のギャップ分析用の資産を掘り下げたり、稼働率やダウンタイムの問題をカバーするのに役立てています。
このアナリストの役割をデモンストレーションしているのですが、ここでは接着剤を塗布する機械の一部に、衝撃による不具合が多発していることがわかります。これが原因でダウンタイムが急増し、稼働率が目標の85%を下回っています。
では、過去10日間の平均的な影響力を見てみましょう。そうすることで、急激な変化をスムーズにし、トレンドを知ることができます。
Power BIの計算にはDAX式言語が使われていますが、数式の書き方を覚える必要はなく、自然言語で “rolling 10 day average of downtime “と入力すればいいのです。Power BIはそれを自動的に適切な計算に変換します。結果のプレビューが表示され、要求した内容に基づいた代替案を見ることもできます。生成されたDAXも見ることができるので、結果に自信を持つことができ、今後の学習にも役立ちます。
さらに、この計算結果をレポートに追加して、他のすべてのビジュアルと連動させることもできます。自然言語を使うだけで、データモデルをより豊かにすることがこれまでになく簡単になりました。
しかし、このレポートを作成したアナリストは、これらの製造ラインの責任者ではありません。3Mでは、チームを使ってコミュニケーションを図っています。
ここで、同僚のマイケルさんが、そのレポートについて質問していました。このレポートは、Teamsで共有することができます。Power BIの共有オプションを選び、レポートを選択するだけで、メッセージを送信することができます。
マイケルさんの視点に切り替えてみましょう。
Teamsでメッセージを受け取ると、ワンクリックでそのメッセージにたどり着きます。自分のワークフローから外れることがないので、本当に助かっています。
組織全体にデータ文化を根付かせようとする場合、人々が作業する場所にインサイトをもたらすことが非常に重要になるのです。
Power BIは、強力なAI機能をデータに適用し、最も重要なインサイトに注意を向けさせることができます。
ダウンタイムや可用性に関する最近の異常や傾向を示し、さらなる調査が必要であることを教えてくれます。
さらに、ダウンタイムの増加傾向や可用性の問題など、いくつかの洞察を明らかにし、いくつかの可能な説明を提供してくれました。
接着剤が問題の原因になっていることは以前と同じですが、イリノイ州のロックフォード工場の問題も浮き彫りになっています。
実際、このレポートでは、どのチャートにも工場は表示されていませんでした。Power BIは私に自信を与えてくれました。もう重要なインサイトを見逃すことはないはずです。
リーンモデルではGENBA(現場)と呼ばれ、製造業の真の価値が構築される場所であり、3つの意思決定レベルを経て、最高経営者までスケールアップしていきます。
そして、その下の階層では、マネージャー、アナリスト、エンジニア、マシンオペレーターが集まり、目標を確認し、起こりうる問題を掘り下げて根本的な原因を調査していきます。
仕事でどのようにコラボレーションを行い、このような話をするのかを考えてみると、一番よく使われるツールはPowerPointです。
そして今、このような話をするときには、スライドの中にPower BIのコンテンツがネイティブに埋め込まれているのです。データが最後に更新された日や、どのように分類されているかを示すメタデータもあります。ストーリーを語る人たちは、コミュニケーションの中でそのデータの背景を知ることができるのです。
チームメイトとのミーティングでは、データを細分化したり、クリックしたりできるライブデータがとても便利です。
しかし、もし私が工場長とのレビューの準備をしていたとしたら、このデータはどうしても変更してほしくないので、スナップショットをロックして保存しておきます。このスライドのデータの更新を、私が完全にコントロールしています。
稼働率に問題がある箇所を強調するために注釈を追加したり、パワーポイントのアニメーションを使ってストーリーを伝えることもできます。
3Mでは、会議の締めくくりとして、主要な指標に対する進捗状況を確認しています。3Mでは、組織全体で200以上の目標を管理しているため、それらをリスクのあるものや遅れているものにフィルタリングして、優先順位をつけなければなりません。
そこで3M社は、Power BIの「目標」機能を活用することにしました。これらの重要なビジネス指標の背後には、現場の生産管理者から地域のディレクターまで、組織全体が存在しています。
まだPower BIを使っていることに注目してください。詳細レポートで見た製造ラインの責任者と同じデータを使用しています。
ここでは、いくつかのフィルターをかけて、リスクのあるものや目標の達成が遅れているものだけを見ているので、このステータスフィールドを最新に保つことが重要です。
3Mでは、Power BIの新機能を活用して、自動ステータスルールでそれを実現しています。つまり、この目標は先ほどのレポートのデータにつながっており、ステータスは現在手動で設定されています。
これを自動化したいので、ロールを設定します。
アベイラビリティーが85%以上になると、この目標は順調に進んでいるとマークされ、下がってくると遅れているとマークされます。
これらの目標が変更されると、Power Automateのワークフローが起動し、工場長や目標の責任者に通知したり、改善策を講じるためのタスクを作成したりすることもでます。
これらは、Power BI、Power Apps、Power Automateの組み合わせだけでシンプルに実装しています。
以前、3M社では、ガラス張りの物理的な機械の近くで、ハードコピーやポストイットノートを使って手動で更新していました。また、各工場では、その日の状況を柱ごとに赤か緑で報告していました。
今では、このプロセスをデジタル化しています。Power Appsを使って赤や緑のステータスを記録し、これから取るべきアクションについてのコメントを加え、さらに重要なことには、全体のステータスに貢献する詳細な指標を示すPower BIレポートを埋め込みました。
毎日のミーティングに参加する全員が、必要な情報をすぐに手に入れることができ、外出先でもプロセスを根本からシンプルにすることができたのです。
では、おさらいしましょう。次のリリースでは、自然言語を使ってPower BIのデータセットに計算を追加できるようになります。Power BIレポートをPowerPointのスライドに埋め込んで、データを使ったストーリーを伝えることができます。
また、自動ステータスアップデート機能を備えたPower BI Goalsを使えば、重要なビジネス指標を、組織の全員で共有することができます。
それでは、アルンさんへお返しします!
ウィルさん、ありがとうございました。ご覧のように、3Mでは、すべての従業員がデータに基づいて意思決定を行うというデータ文化を推進しています。Power BIを使えば、すべての個人、すべてのチーム、すべての組織に力を与えることができます。BIはまさにチームスポーツなのです。
BIのコラボレーションの側面こそがインサイトを現実のものにし、チームが意思決定を行うことを可能にします。
また、Power BIがTeamsエクスペリエンスにいかに深く織り込まれているか、コラボレーションを非常にシンプルにしているかをご覧いただけたかと思います!
いやぁ、「見える化」→「言える化」の典型例でしたね。ゴールセットをして、「自動化」しているか、していないかで、大きな差がでてくるのが、わかりますよね。Power BIをご利用中の皆様には、目標値をセット(要 Power BI Premiumライセンス)して、チーム一丸となって、動ける仕組みをつくってほしいと思います!
ここからはサティシュさんに交代して、業界のクラウドについてお話ししてもらいます。サティシュさん、よろしくお願いします。
Satish氏(VP, Industry Cloud and Solutions) 登場!
ありがとうございます、アルンさん。今年の初め、サティアさん(Microsoft CEO)はマイクロソフトの業界別クラウドに関するビジョンと、今後市場に投入する製品について発表しました。
私たちはこの計画を大きく進展させてきましたが、本日、新たな重要な節目を迎えました。Microsoft Cloud for Financial ServicesとMicrosoft Cloud for Nonprofitの一般提供開始を発表できることを嬉しく思います。
私たちの業界に対する深いコミットメントは今に始まったことではありませんが、緊急性を帯びてきています。私たちは、あらゆる組織がテクノロジーを利用してTime to Valueを向上させ、アジリティを高め、コストを削減できるように支援することを約束します。
これらの新しいインダストリークラウドは、Microsoft Cloud、Azure、Power Platform、Microsoft 365、Dynamics 365の幅広い製品を統合したもので、すべて共通のデータモデルに支えられています。
その上で、これらの業界に特有の新しい機能、コネクター、分析、AIモデルを追加しています。最後に、私たちの提供するサービスは、何千もの信頼できるパートナーからなる比類のないグローバルエコシステムによって拡張することができます。
私たちは、主要なISVやシステムインテグレーターと協力し、お客様が独自のビジネス課題に対処するために必要な完全なソリューションを提供してまいります!
ここでは、その中のひとつであるMicrosoft Cloud for Financial Servicesについてご紹介します。世界各地で、今日のビジネス環境における新たな課題が発生しています。パンデミックにより、金融機関とその顧客のデジタル導入が加速しています。
今日、金融機関が、魅力的なカスタマー・エクスペリエンスを開発するために投資している重要な分野は3つあります。 1つ目は、「お客さまを深く理解し、関連性のある対話を行うこと」、2つ目は、「お客さまと関わるための最適な方法を決定し、どのチャネルであってもお客さまの立場に立って対応すること」、そして最後に、「従業員に最新のツールを提供し、同僚やお客さまと効果的にコラボレーションすること」です。
これらの業界クラウドで、何が実現可能なのか、特に金融サービスについては、本日、Virgin Money社の事例を用いご紹介します。
Virgin Moneyは、カスタマー・エクスペリエンスに重点を置いたデジタルバンクのトップ企業であり、テクノロジーを活用して顧客を魅了することの重要性を誰よりもよく理解しています。
このお客様のシナリオを紹介するために、トムさんに交代したいと思います。
TOM YANG: サティシュさん、ありがとうございます。
銀行について考えるとき、何を思い浮かべますか?複雑さ、混乱、書類作成、断られること。しかし、もし銀行がデジタル化され、すべてが「イエス」であるとしたらどうでしょうか。それを実現しようとしているのがVirgin Moneyです。人々がお金についてより幸せになることを目指して、彼らは銀行業務のあらゆる仕組みの改善を検討し続けています。
Microsoft Cloud for Financial ServicesがどのようにVirgin Moneyの “meh(ふーん) “を減らし、”wow(わお!) “を増やすのに役立つのかを見てみましょう。
ここでは、Virgin Moneyを利用して間もないルーシーさんを例に、ある体験を見てみましょう。彼女は新しい仕事に就いたばかりで、自分の好みのチャンネルでお祝いのメッセージを受け取りました。
なぜ、ヴァージン・マネーはそれを知っていたのでしょうか?ルーシーさんは今日だけLinkedInを更新していました。その上、ヴァージン・マネーは、ルーシーさんが数週間前に「新しい仕事に就いたら、投資の選択肢について話したい」というリクエストをしていたことを覚えていたのです。
それを合図に、ヴァージン・マネーが、ルーシーさんに相談の予約をするための簡単な方法を教えてくれました。ルーシーさんは、ヴァージン・マネーが非常に優れた企業であることに喜びを感じ、ポータルを使ってバーチャルな財務目標の見直しをすぐに予約しました。
バーチャルミーティングの前に、ジャーニーオーケストレーションが、ルーシーさんに簡単なアンケートを送り、彼女が興味を持っている特定のトピックについて尋ねました。
ルーシーさんは、家の購入を検討していることや、お金を増やすためのオプションについて話したいことなどを伝えました。彼女が住宅購入に興味を示したので、その場でローンの申し込みを開始し、ゲームを有利に進めるためのオプションを提供します。
これには、保証人や必要書類など、ローンに関するさまざまな手続きが含まれますが、Vergin Moneyでは、すべてデジタルで簡単に行うことができます。
ルーシーさんは、どのデバイスからでもこれらの情報にアクセスできることを気に入り、申し込みを完了しました。彼女は、Virgin Moneyを選んで本当に良かったと思っています。
銀行では、ヤンさんは投資商品のアドバイザーをしており、ルーシーさんと一緒に仕事をすることになりました。
チャットの前に、ヤンさんはルーシーさんと彼女の口座情報についてにすぐに確認します。ヤンさんは、新しい統一顧客プロファイルを使用して、様々なソースからのデータを統合し、ルーシーさんの全体的な財務状況を確認します。
これは、長期的なファイナンシャルプランニングに特に役立つ豊富な情報です。これには、ライフイベントやマイルストーンも含まれており、ヤンさんはルーシーさんをより深く理解し、今後の重要なライフプランを把握するのに役立つのです。
また、ヤンさんはルーシーさんのあらゆる口座の財務状況を深く掘り下げることができます。ヤンさんはこれまで、このような可視性を一度に得たことはありませんでした。パーソナライズされたエンゲージメントを推進する上で重要な役割を果たしていると感じています。
ヤンさんはルーシーさんという個人の情報だけでなく、あらゆる関係者や人脈も見ることができ、これまでよりも、はるかに広い範囲を把握できるようになりました。彼は、ルーシーさんが解約リスクを高めていることを、金融サービスに特化した既存のAIモデルで判断し、彼女がこのローンを完了するのを手助けすることが、2人の関係にとって非常に有益であることもわかっているのです。
ここでヤンさんが見ている顧客情報は、どのモデル、キャンバス、カスタムアプリでも利用可能であることは注目に値します。
これによりVirgin Moneyは、統一された単一の顧客プロファイルを、どのチームにも、どのような形でも、安全な方法で提供できるようになったわけです。
ヤンさんは、Microsoft Cloud for Financial Servicesの新しい体験を利用して、彼女のローンの状況も把握することができます。
これには、ローンの詳細、共同保証人、資産・負債、文書の豊富な表示など、ローンのあらゆる情報が網羅されています。
ヤンさんは、書類の状況を一目で確認し、ワンクリックでルーシーさんに必要なファイルのアップロードを依頼することができます。通常は様々なアプリや、紙であるものを一つのソリューションにまとめています。
チャットの時間になると、ルーシーさんとヤンさんはTeamsミーティングに参加します。新しいコラボレーションマネージャーを使えば、ヤンさんはルーシーさんとビデオ通話しているのと同じ環境で、同じように豊富な顧客情報を得ることができます。
これは、複数のアプリやシステムを使い分けるのとは全く違うことです。ヤンさんはルーシーさんとの会話の中身(センシティブだしね)という最も重要なことに、集中できるのです。
二人の会話の中で、ヤンさんはルーシーさんが抱えるローンに関する疑問に答えていきます。ルーシーさんが投資のために支出を抑えようとしていることも知っています。
ルーシーさんの具体的な状況に基づいて、彼女に独自のメリットをもたらす節税投資のオプションや、Virgin Moneyアプリ内の貯蓄ポットを使って、彼女の支出を監視し、制限する方法について話し合います。
ルーシーさんは、一つの銀行でこれだけのことができ、しかも貯金の手助けまでしてくれることにとても驚きました。ルーシーさんは、投資オプションについての詳細な情報を求めており、ヤンさんはそれをEメールでシームレスに送信することができるのです。
ローンの話に戻ると、ルーシーさんは、Vergin Moneyを通じて投資するので、銀行が割引をしてくれるかどうかを尋ねます。ヤンさんは、彼女のために何かできることはないかと考えています。
多くのプロセスは自動化されていますが、Vergin Moneyは常に顧客を驚かせる工夫をしています。ルーシーさんとの電話の最後に、ヤンさんはルーシーさんのロイヤリティーに基づいて、手数料を無料にすることを社内で承認してもらいました。
承認機能により、Vergin Moneyのチームは、慣れ親しんだTeamsの経験の中で簡単に共同作業ができるようになりました。多くの銀行では、紙の書類を郵送したり、書類を持ち歩いたり、お互いに電話をかけたりしていたことが、瞬時に、デジタルで、共同作業ができるようになりました。
アンダーライターのジェニファーさんは、ルーシーさんの情報をすぐに確認し、手数料免除を承認することができます。ヤンさんはすぐにルーシーさんにこの素晴らしいニュースを伝えることができ、ルーシーさんは大喜びしました。彼女は、Vergin Moneyが自分を大切にしてくれていることを実感しているのです。
融資が進むにつれ、Vergin Moneyもルーシーさんも、現状と必要なアクションを明確に把握できるようになりました。最終開示書類にはルーシーさんのサインが必要ですが、それもデジタルで、シームレスに送られ、ルーシーさんが↓のように署名します。
Vergin Moneyの迅速で効率的な対応と、彼女が得た手数料割引のおかげで、ルーシーさんは、夢のマイホームをスムーズに手に入れることができたのです。彼女は携帯電話から、完全にデジタル情報だけで、でこれらの手続きを行いました。ルーシーさんは、Virgin Moneyのおかげで、お金の管理や夢の実現がとても簡単になったことを大変気に入っていました。
銀行以外でも、ヴァージンファミリーは彼女をサポートしてくれます。Virgin Mediaで新居のブロードバンドサービスを受けたり、Virgin Atlanticで素晴らしい旅行特典カードを手に入れたり、Virgin Winesで新しいお気に入りの飲み物を見つけたりと、あらゆる面でVirginがルーシーさんをサポートしてくれています。
Microsoft Cloud for Financial Servicesを利用した楽しい体験により、お客様を第一に考えることの本当の意味を世界に示すことができます。
ありがとうございました、それでは、サティシュさんにお返しします。
ありがとう、トムさん。Microsoft Cloud for Financial ServicesがVirgin Moneyのデジタルトランスフォーメーションを可能にし、顧客を統一的に把握できるようにし、従業員のコラボレーションを支援し、そして何よりも顧客に魅力ある価格を提供することができるのは、最高ですね!
現在、Microsoft Cloud for Financial Services、Nonprofit、Healthcareが市場に投入されていますが、引き続き、私たちが提供する業界クラウドにご期待ください。
あらゆる業界のお客様が、デジタルトランスフォーメーションを加速させていくために、私たちが一丸となって、お仕事ができることを楽しみにしています。
それでは、ジェームズさんにお返しします!
サティシュ、ありがとうございました。興味深い、お客様事例が沢山あり、見ごたえがありましたね。私がいつも最も興奮するのは、その技術がお客様に変化をもたらすときです。
しかし、これはまだほんの一例にすぎません。リリースウェーブ2では、何百もの機能が利用できるようになりました。画面上には、リリースプランをダウンロードできるURLがあります。
お時間のある方は、是非ダウンロードしてみてください。これらの機能はすべて10月1日に出荷されましたので、サンドボックスでも本番環境でも、今すぐご利用いただけます。それでは、次回もよろしくお願いします。
いやぁ、↑2つのセッション凄いボリュームでしたね。どれもこれも素晴らしい機能群/事例でいいのですが、正直な気持ちは、こんな↓な感じですw
皆さんは、どの内容に興味を持たれましたか?
既にお腹いっぱいだと思うのですが、実はあと2つほど、見ておきたいセッションがあるんですよ(笑)
Accelerate cross-organization collaboration with Dynamics 365 and Microsoft 365
個人的に、派手さはないけど、とてもいいセッションだと感じました。Heさん、ありがと!
ようこそ、Ignite 2021へ!
ご参加いただきありがとうございます。私は、Microsoft Business Applications Marketingのコーポレートバイスプレジデントを務めるEmily Heです。このセッションでは、今日のビジネスにとって最も困難な課題の1つに取り組みます。それは、分散化が進み、世界中のオフィスや拠点に人々が散らばっている職場で、いかにしてコラボレーションの文化を育むかということです。
これは、私たちマイクロソフトの社員にとっても重要な課題です。ビジネスアプリケーションチームのメンバーの多くは、異なる都市や地域、自宅や地域のオフィス、さらには異なる国で生活し、仕事をしています。例えば、私はカリフォルニア州サンフランシスコのホームオフィスで仕事をしていますが、会社の本社はワシントン州レドモンドにあります。
最近では、人がどこにいるかということよりも、その人がその瞬間にチャットやタスク、ドキュメントの共同作業ができるかどうかが重要になっています。コラボレーションの未来は、ワークフォースが情報、アイデア、知識をシームレスかつ自然な形で交換できるようにすることです。コラボレーションが、目の前のタスクに合わせて自然に行われるようになれば、全員がより多くのことを達成できるようになります。
本日は、Dynamics 365 と Microsoft 365 のコラボレーション機能を統合した、エキサイティングな新機能をご紹介します。また、Dynamics 365とTeamsを活用して、従業員やキーパーソン、そして道路や鉄道を移動する貨物をどのように支援しているのか、大手輸送ソリューション企業から特別ゲストをお招きしてご紹介します。
様々な業界の企業との対話の中で、多くのリーダーは、ビジネス全体におけるイノベーションと知識の流れを改善する方法を見つけることに集中しています。そのためには、データソース、人材、プロセス、インサイトなど、現代のビジネスを構成するすべての要素の間に存在するサイロを解消するソリューションが必要です。これらの要素をすべてまとめることができれば、コラボレーションは仕事の流れにシームレスに統合され、組織の全員が一つのビジネスとしてより多くのことを達成できるようになります。
今日は、効果的なコラボレーションの要素に焦点を当ててみましょう。人々は、ビジネスを前進させるために必要な情報や人材を、より効率的に見つける方法を必要としています。最近では、Eメールを見たり、ファイルを調べたり、ボイスメールの返事を待ったりする時間はありません。営業担当者が商談のために価格を調べているときも、サービス担当者が顧客の問題を解決しているときも、コラボレーションは仕事の流れの中で行われる必要があります。
同じ営業チームやサービスチームのメンバーだけでなく、組織全体をつなぐためのシンプルな方法が必要なのです。バックオフィス、倉庫、ショールーム、お客様の施設で働く技術者など、あらゆる場所でシームレスなコラボレーションを実現するために。そのために、Microsoft 365のワールドクラスの生産性・コラボレーションアプリケーションと、何千もの組織でデータやプロセスを統一しているDynamics 365のアプリケーションを緊密に統合しています。
ええ、まさにその通りです。Microsoft Teams、Office、Dynamics 365の最良のものがシームレスに統合され、仕事の流れの中でのコラボレーションのために、すべてがネイティブに構築されています。
つまり、適切な人とつながり、必要なものをすべて一か所に集めて、思い通りの方法でプロセスのコラボレーションを行い、整理整頓と集中力を維持する方法がより簡単になるということです。
これらのコラボレーション アプリは、Dynamics 365 や Teams の中で、誰がチャットや通話、コラボレーションに対応しているかを確認する新しい方法で、社内外の適切な人たちを結びつけます。Teams Connectでは、社内外を問わず、誰もが接続してコラボレーションできるようになっています。
Microsoft Teamsの使い慣れたチャットやミーティング、コミュニケーションの経験をDynamics 365で利用できます。
これにより、同時にコラボレーションを行うことも、非同期に自分の時間に合わせてコラボレーションを行うこともできる柔軟性が生まれます。
Dynamics 365やOutlookから、タスクの共有や共同作業がこれまで以上に簡単に行えます。仕事の流れの中から、アプリを切り替えたり連絡先を変えたりすることなく、必要なドキュメントや記録、すべてにアクセスして共有することができます。
それでは、Dynamics 365とMicrosoft 365を使って、組織内の営業、マーケティング、サービスの3つのチームの連携方法を劇的に改善する方法を見ていきましょう。
営業チームは、各顧客の固有のニーズに合った案件獲得のための提案を構築するために、組織内の適切な個人や情報に素早くアクセスする必要があります。
ここでは、営業チームが日常的に使用しているMicrosoft Solutionsに統合されたコラボレーション機能を最大限に活用する方法を見ていきましょう。
今回は、Dynamics 365のプリンシパル・プログラム・マネージャーであるエリック・ブーコックさんにお話を伺います。
営業チームがDynamics 365 Salesのコラボレーション機能を活用して、どのようにしてより早く商談を成立させることができるのか、教えてください。エリックさん、あなたはたくさんのエキサイティングな新しい開発を共有お願いします!
エリック・ブーク:ありがとう、エミリーさん。多くの営業組織では、案件をクローズするためには、会社や世界、ビジネス部門を超えた多くの関係者が必要となります。取引を成立させるのに必要な人材を見つけるのは、本当に難しいことです。タイミングがすべてです。人々を迅速に集め、状況を共有することは非常に重要ですが、ハイブリッドワークという新たな状況によって、これはさらに難しくなっています。
Dynamicsはコラボレーションアプリケーションであり、これを実現します。その様子を見てみましょう。ビジネスバンキングのリレーションシップマネージャーであるデイジーさんは、ある案件を成約に導く必要があります。彼女はDynamics 365 Salesの商談記録を見ています。彼女はDynamics 365 Salesの商談記録を見ていますが、同じ商談に参加している人がいることに気づきました。彼女は、自分のチームもこの案件をクローズする意欲があると確信しています。
Dynamics からすぐに Microsoft Teams チャットを開始すると、チャットの会話が自動的に Dynamics の商談にリンクされ、会話の履歴やファイルが誰でも見ることができるようになりました。
チーム全員が参加し、多くのことを成し遂げています。驚きです。
彼女は、この地域でトレードファイナンスの販売に精通している人はいないかと尋ねますが、残念ながらいませんでした。
取引の際に誰が助けてくれるかわからないというのは、特に大きな組織では大きな課題です。ここで、AIが役に立ちます。Microsoft GraphとDataverseのデータを使って、助けてくれる人を提案します。
デイジーさんは、デイビッドさんが最近同じような取引を成立させたことを確認します。これを知るには、普通なら何週間もかかります。
彼女はデイビッドさんと別のチャットを始めます。デイビッドさんはアカウント マネージャで、さまざまな案件を担当していますが、私たちと同様、Teams 内でのコラボレーションに多くの時間を費やしています。彼はデイジーさんのメッセージを見て、さらには彼女が尋ねている機会を見ています。これはとても役に立ちます。
さらに詳しい情報が必要な場合は、Teamsの中からDynamicsのレコードにドリルインして、リレーションシップの状態、顧客とのやり取りの履歴、さらにはそのレコードに誰が積極的に参加しているかなど、重要なインサイトを見ることができます。
彼はデイジーに聞かなくてもすぐに理解することができ、皆にとって時間の節約になります。デイビッドさんは、デイジーさんと話しているうちに、自分が担当した同じような案件を思い出しています。
Teams では、デイビッドさんは人、ファイル、Dynamics レコードを簡単に検索できます。彼はアプリを切り替えることなく、探しているものを見つけます。そしてそれをデイジーさんと共有します。
ここでも、URL をナビゲートしたり、新しいブラウザウィンドウにジャンプしたりすることなく、彼女は今、類似の取引に関する関連情報と、取引を成立させるのに役立つ連絡先を得ています。チャットに人を追加するのも簡単なので、組織の枠を超えて人と人がつながります。Dynamicsは、第一級のコラボレーションアプリです。
EMILY HE: エリックさん、今回のアップデートによって、営業チームが組織全体で提案書や商談に取り組む方法が大きく改善されましたね。
ERIC BOOCOCK: そのとおりです。営業チームはこれまで以上に、取引を進め、顧客に価値を提供するために、データから得られる洞察力や専門家の知識に頼るようになっています。そのために、私たちは、営業プロセス、データの収集と共有、コラボレーションがその場で簡単にできる、コラボレーション型の営業環境を構築しています。
コラボレーションといってもチャットだけではなく、ミーティング、メール、電話などがすべて統合されているので、チームがコミュニケーションチャネルを行き来しても、コンテクストを維持することができます。実際に使ってみましょう。
質問に素早く答えてもらうために、DaisyはDynamicsからすぐにビデオ通話を開始します。
機会のコンテキスト、以前のチャット、その他の関連情報がすべて利用可能です。
これは、会話に参加したばかりの人にとっては特に価値があります。彼らは、Teamsの通話中に案件の記録を更新し、共同でメモを取ることができます。
Dynamicsは、エグゼクティブサマリー、コールハイライト、アクションアイテムを自動的に作成し、フォローアップを容易にし、通常は失われてしまう情報を保持することができます。これが、Microsoft Teamsの中のコラボレーションアプリとしてのDynamics 365の力です。
デイジーさんは、通話中に得られたインサイトを見て、法務チームのドンにメールを作成します。デイジーが機会を@メンションすることで、デイジーさんが正しい記録を参照していることを確認します。
しかし、彼女がメールを送る相手にとって、これはさらに価値のあることです。現在、組織全体の人々は、Dynamicsのライセンスを持っているかどうかに関わらず、オポチュニティの名前を見るだけではなく、オポチュニティに関する重要な情報を見ることができます。その案件に関する重要な情報を見ることができるのです。誰もがディールルームに入り、組織のアクセスと権限設定に対応しながら、推定収益、案件の健全性スコア、活動履歴などの重要なコンテキストを見ることができます。
Dynamicsに戻ると、デイジーさんは、Dynamicsだけでなく、OutlookやTeamsからも、より多くの人が案件に参加していることを確認します。彼女は、組織全体から主要な人たちを動員して協力させ、より早く取引を成立させました。
彼女は、法務部のドンさんが、メモを追加したことを強調するトースト通知を確認しました。彼はこのアプローチを気に入り、提案を承認してくれました。進行中の重要な活動を通知してもらえるのは、とてもありがたいことです。
デイジーさんは、チャットでコアチームにハイタッチのプレゼントを送り、計画をロックして、前進するための承認を得たと言っています。ハートやサムズアップの絵文字が流れてきます。個々の販売者の集まりではなく、お客様にとっての1つの会社となり、より高いレベルのサービスと効率的な意思決定を提供してお客様のニーズに応え、取引を成立させることができます。つまり、より多くの収益を上げ、会社をより成長させることができるのです。
Dynamics、Office、Teamsの連携を深めることで、コラボレーションを中心とした営業プロセスの変革が実現します。それでは、エミリーさんにお返しします。
EMILY HE: エリックさん、私たちに素晴らしい新しい体験を提供してくれてありがとう。Dynamics 365には、たくさんの新しいコラボレーション体験が導入されていますね。
今後は、Dynamics 365のエクスペリエンス全体にコラボレーションと生産性がしっかりと統合されていくことでしょう。実際、私たちはこのアプローチをContext IQと呼んでいます。
マイクロソフトは、お客様のビジネスデータを、お客様のチームがコラボレーションや生産性の維持、ビジネスの推進に使用するツールと組み合わせて、独自のサービスを提供しています。Dynamics 365、Outlook、Teamsなど、仕事をしている場所のコンテキストの中で、アプリケーションを切り替えたり、仕事の流れを止めたりすることなく、人、データ、ドキュメント、顧客記録などに接続することができます。Context IQは、必要なものに、必要な場所で、必要なときにアクセスすることを可能にします。
エリックさんのデモの中で、Context IQが実際に使われているのをご覧になったと思います。
例えば、マイクロソフトの検索では、メッセージを書いたり、ドキュメントを編集したりする際に、ビジネスデータの結果をインラインで検索することができます。
ビジネスデータへのリンクをOutlookやTeamsなどで共有すると、”ループ “と呼ばれるアクション可能なカードが表示され、
重要な詳細についてインラインでコラボレーションすることができます。
Dynamics 365からすぐに、同僚や顧客とのチャットを開始することができます。アプリを切り替えることなく、目の前のタスクに集中することができます。フロントオフィスからバックオフィス、セールス&サービス、リテール&ファイナンスまで、Dynamics 365のポートフォリオ全体でコラボレーションエクスペリエンスを緊密に統合しています。
Dynamics 365では、人やデータとつながり、重要な情報を共有し、タスクやアクティビティでチームを組むためのシームレスな方法を提供しています。
ここでは、カスタマーサービス担当者とマーケティング担当者が仕事の流れの中でどのようにコラボレーションしているのかを簡単にご紹介します。サービスエージェントは、顧客満足度と顧客維持の最前線となっています。ケースが複雑になるにつれ、代理店はお客様の問題を解決するための情報やガイダンスに素早くアクセスする必要があります。しかし、これは言うは易し行うは難しです。
多くのCRMチケッティングシステムでは、エージェントが問題を解決するための専門知識を持った同僚を見つけて接続することができず、ナレッジベースも最新のものではないことが多いからです。
Dynamics 365 Customer ServiceとTeamsは密接に統合されており、顧客の問題をより早く、より協力的に解決するための統一された方法です。
カスタマーサービス担当者は、どの案件が最も優先度が高く、お客様に最も重要な影響を与えるかを一目で把握することができます。もう、何百通ものメール、インスタントメッセージ、テキストをスクロールしたり、アプリケーションを切り替えたりする必要はありません。
インテリジェント・ルーティングは、AIモデルとルールを使用して、すべてのチャネルから入ってくるリクエストを最適なエージェントに割り当てます。エージェントは、AIベースの提案や知識検索など、当社のコア生産性機能によって導かれます。
この例では、エージェントは、最優先で対応しているお客様が、問題を抱えていることを確認しています。新しいエージェントのワークスペースの受信トレイで、エージェントは迅速にケースをトリアージすることができます。
エージェントは、ケースや会話を素早くナビゲートし、お客様の問題にタイムリーに対処することができます。最重要案件を特定したエージェントは、新しいインテリジェンスと自動化ツールを使用して、お客様の質問に対する回答を見つけ、お客様の問題を迅速に解決することができます。
エージェントはまず、Dynamics 365 Customer Service内から直接チームチャットを開始します。これまでは、組織内の適切な専門家を探すのに数時間かかることもありました。
現在では、AIとルールベースの提案により、エージェントは自動的に適切な同僚に導かれ、解決策を見つけることができます。
このケースでは、シニアエージェント、プロダクトマネージャー、ウェアハウスマネージャーで構成されるチームに参加するようにアドバイスされます。さらにAIは、最近似たようなケースを解決したシニアエージェントと協力することを提案します。
Microsoft GraphとAIがそれを可能にし、ユーザー固有の連絡先を中心とした体験を提供することで、ユーザーの生産性を向上させます。わずか数分で適切な人たちを集めたエージェントは、Teamsで連絡先カードを全員に共有することができます。
チャットメッセージの中で、各担当者は、顧客情報、案件の履歴、メモなど、案件の詳細を確認することができます。これにより、最適な対応を導くために必要なすべての連絡先が提供されるだけでなく、記録に直接メモを追加することも、すべてTeams内で可能になります。
Microsoft Teams と Dynamics 365 のおかげで、全員が協力して最高の顧客成果を達成することができるようになりました。これまで1日かかっていたことが、わずか数分で解決できるようになりました。これは、エージェントが適切な人とつながり、状況に応じた詳細情報を共有し、シームレスで効率的な方法でチームと連携できるようになったからです。
Microsoft TeamsとDynamics 365をネイティブに組み合わせたカスタマーサービスでは、サービスチームが全社的に顧客体験を結びつけ、推奨し、改善することができます。
では、Dynamics 365 と Teams がどのようにしてより良い顧客体験を提供するか、もう一つの例を見てみましょう。
バーチャル ミーティングやウェビナーは、オーディエンスとのつながりやエンゲージメントを深めるための好ましい方法です。
TeamsとDynamics 365 Marketingを使えば、オンラインイベントの計画や参加者の育成が迅速かつ簡単に行えます。
Dynamics 365 Marketingの中で、Teamsで開催されるイベントのセットアップ、プロモーション、レポートを行うことができます。Teamsでは、最大1,000人までの参加者を対象に、投票やビデオ共有、リアクションを含むセキュアなインタラクティブ ミーティングやウェビナーを開催することができます。
ウェビナーの開催は、Teamsからでも、Dynamics 365 Marketingからでも、柔軟に対応することができます。
選択はあなた次第です。
すでにDynamics 365 Marketingでイベント管理を行っている場合は、より強力なイベント管理オプションが用意されており、
参加者のチャットやリアクションの共有、ミュート解除など、ウェビナーをよりよくコントロールすることができます。
イベントを企画した後、多くの人が直面する次の課題は、イベントやウェビナーに適切な人を集めることです。Dynamics 365 Marketingでは、強力なセグメンテーション機能と、顧客情報を管理するMicrosoft Customer Data Platformとの連携により、この課題を簡単に解決することができます。
パーソナライズされたEメール、SMS、プッシュなどを使って、お客様にウェビナーの案内をしたり、事前にアンケートを取ったりすることで、より多くの参加者を集めることが可能になります。
そのジャーニーの一部として、インパクトのあるメールを簡単にデザインすることができます。
AIを使って、ブランドに合ったコンテンツのアイデアを生成したり、最適な画像を選択したりすることで、メールをより早く作成することができます。
さらに、AVテストでバリエーションを検証し、どのバージョンがより響くかを確認することもできます。
また、パーソナライズされたSMSメッセージも簡単に作成でき、登録されたユーザーに参加を促すことができます。
PowerPoint Liveやプレゼンターモードを使って、よりインパクトのある魅力的なプレゼンテーションを行うことができます。また、コンテンツの上にプレゼンターを表示できるスタンドアウトモードなどの新しい機能も利用できます。
イベントの開催前、開催中、終了後のいずれにおいても、Teams内でリアルタイムに投票やアンケートを行い、参加者から洞察に満ちた情報を簡単に得ることができます。
また、出席者を追跡するレポートも簡単に利用できます。
これらの情報は、プレゼンテーションの内容や、イベント後のフォローアップのパーソナライズに活用できます。Teamsのウェビナーが終了した後も、コミュニケーションを維持することができます。
参加者のエンゲージメントデータは、マウスを1回クリックするだけでDynamics 365 Marketingにシームレスに転送され、あらかじめ構築された一般的なセグメントに自動的に入力されます。これらのセグメントは、イベント終了後のコミュニケーションやカスタマージャーニーを演出するために、すぐに送信できる編集可能なメールテンプレートとして組み込まれています。
ダッシュボードやアナリティクスを活用して、参加者に関するインサイトを得て、イベント後にさらにパーソナライズしてエンゲージメントを高めることができます。
これらの例は、営業、サービス、マーケティングのためのDynamics 365エクスペリエンスとコラボレーションを統合した3つの例に過ぎません。商取引、人事、中小企業の基幹システムであるDynamics 365 Business Centralも合わせて、企業の組織全体にコラボレーションを拡大しています。
私たちがDynamics 365とMicrosoft 365の間でどのようにコラボレーションを統合しているかをご覧いただきました。その可能性をご理解いただくために、次のゲストをご紹介します。
シーメンス・モビリティは、都市、都市間、貨物輸送のためのインテリジェントで効率的なモビリティ・ソリューションのリーダーです。本日ご登場いただくのは、ITプロダクトライン・アナリティクス&ファンクション担当副社長のフリードリッヒ・バイヤーさんです。
フリードリッヒさん、Microsoft Igniteへようこそ。今日はありがとうございます。
FRIEDRICH BEYER:エミリーさん、素晴らしい機会を与えていただき、私たちの経験を少しでも共有していただきありがとうございます。
エミリィ・ヘ:素晴らしいですね。シーメンス・モビリティは、チームが協力してお客様にサービスを提供する方法に対して、大胆で変革的なアプローチを取っていますね。その中でDynamics 365はどのような役割を果たしているのでしょうか。
FRIEDRICH BEYER: Dynamicsの導入は、CRMの評価から始まりました。新しいアプリケーションを探していたのですが、特に我々の要求にすぐに応えてくれるものを探していたので、DynamicsとCRMにたどり着きました。
昨年の4月から5月にかけてDynamicsの導入を開始し、10月には最初のMVP(Minimum Value Product/初期バージョン)をリリースしました。その後、いくつかのリリースを追加し、中国やアメリカにも導入し、アプリケーションをシーメンスのアーキテクチャ全体に統合しました。
当社のCEOは、常に “Single Source of Truth “について語っています。それが、私たちのCRMの現状です。
EMILY HE: ありがとうございます。コラボレーションについて少しお話しましょう。これは、世界中で遠隔地から仕事をする際に非常に重要なことです。あなたの組織では、Microsoft Teamsがどのような役割を果たしていますか?
FRIEDRICH BEYER: 今日、Teamsは非常に大きな役割を果たしています。私たちは、パンデミックの際に Teams と Dynamics を導入しました。私たちがこれまでに行ってきたことについて、3つの例を挙げてみましょう。ひとつは、これらのDynamicsプロジェクトはすべて、誰にも会わずに行われてきたということです。例えば、CRMチームは今日まで一度も会っておらず、他のプロジェクトと同様に、すべてバーチャルで行われました。
2つ目は、パンデミックの際に、インドに完全に遠隔地にある捕虜を設置したことです。100人以上の社員が、入社以来一度も顔を合わせたことがありません。3つ目は、Microsoft 365のユーザー導入プログラムを導入したことです。
試験的に導入し、参加者にフィードバックを求めました。彼らは2,000時間以上の生産性を求めてパイロットに投票してくれました。今、私たちは次のステップ、次の対応を続けており、毎月10,000時間以上の生産性向上を期待しています。Microsoft 365の機能をみんなに知ってもらうためにですね。
EMILY HE: Microsoft Teams がすでにあなたの組織に与えた影響を聞いて、今とても興奮しています。今後、Dynamics 365 と Teams の統合をどのように進めていく予定ですか?
FRIEDRICH BEYER: そうですね、私たちが次にやることは、CRM とマーケティング オートメーションをもっともっと統合していくことです。私たちは今年、3月末にマーケティングオートメーションを導入し、9月に展開しました。
将来的に実現したいことは、社内外であらゆる会話を行うことです。これらの会話を機会やカスタマージャーニーに結びつけ、すべての情報がより包括的に存在する場所にしたいと考えています。
EMILY HE:今後の計画についてお聞かせください。次は何をしますか?CRMとコラボレーションを他の部門とどのように連携させていくつもりですか?
FRIEDRICH BEYER: すでにプロジェクト・オペレーションのために、小規模なパイロットを実施しました。現在、エンジニアリングチームが、プロジェクト・オペレーションの大規模な導入を希望しています。
もうひとつは、営業担当者からのフィードバックで、AIや機械学習を初めて利用した取り組みを5~6件実施しました。
EMILY HE: とても素晴らしいことですね。きっと、大成功の素晴らしいモデルとなりますね。フリードリッヒさん、今日はありがとうございました!
FRIEDRICH BEYER:こちらこそ、Igniteに参加する機会を与えてくださってありがとうございます。
エミリィ・ヘ:先ほどのフリードリッヒさんとの会話でもお話ししましたが、シーメンス・モビリティ社は、他の組織でも真似のできるコラボレーション文化の青写真を示してくれました。
ビジネス、生産性、コラボレーションのための追加ツールがシームレスに統合されていれば、人、データ、プロセスの間にあるすべての障壁を取り除くことができ、全員が1つのビジネスとして自然につながり、記録やドキュメントを使って好きなようにコラボレーションできます。
ここまで数分で、多くの新機能を紹介してきましたが、話はこれだけでは終わりません。
ぜひ、「Ask The Experts」セッションに参加して、疑問点を解消してください。また、Power PlatformやTeamsのコラボレーションなど、ハイブリッドな職場環境のためのテクノロジーを網羅したセッションも是非ご覧ください。
最新のDynamics 365や組織間コラボレーションについては、Dynamics 365のブログやウェブサイトをご覧ください。本日はお集まりいただき、ありがとうございました。
今回のアップデートを丁寧に分かり易く表現した素晴らしいセッションといえると思います。(シーメンスさんの具体的なデモンストレーションがあれば、尚、良かった。)
そして、いよいよ、次が最後です。冒頭のアリサのセッションでも話のあったSCM Insightをもう少し掘り下げたセッションなのでしょうかね。期待しましょう。(セットアップが知りたいですからね)
Enhance supply chain visibility, predict risks and improve decision making with Dynamics 365 Supply Chain Insights
Dynamics 365 finance and Supply Chain や、Dynamics 365 for Business Centralとどう連携できるのか?そこに興味がありますね。Dynamics 365 for Sales、Dynamics 365 Field Service、Dynamics 365 Project Operationsにも連携可能なのでしょうかね?さて、見ていきましょう!
INDRANIL SIRCAR:こんにちは、マイクロソフトの製造・サプライチェーン業界ソリューション担当CTOのインドラニル・シルカーです。視覚に障害のある方のために、私は58歳の男性で、ビジネスカジュアルの服装をしています。私はカリフォルニア州のシリコンバレーにある自宅から遠隔操作で参加しています。
皆さん、年末のお買い物はお済みですか?通常であれば、11月の初めにそのような質問をするのはおかしなことです。しかし、2020年初頭から、企業とその顧客は、脆弱なサプライチェーンの影響を受けています。
私たちの多くは、お店に行ったら商品が品切れだったとか、時間通りに配達されなかったという経験をしたことがあるでしょう。
自然災害や地政学上の理由でサプライチェーンが寸断された場合、これらの経験はお客様の不満につながるだけでなく、企業の収益性の低下にもつながります。
購買時点での優れた顧客体験は、適切な商品を適切な場所に在庫し、リアルタイムで在庫の可視性を高めることにかかっています。
また、1次、2次、3次のサプライヤー、さらには3PL、倉庫、配送業者など、バリューチェーン上のすべてのノードが健全であるかどうかも重要です。
これらの要素が互いに同期して初めて、ワールドクラスの顧客体験を提供することができます。今日、私たちが目にするのは、企業がこのようなサプライチェーンの混乱に対して事前に計画を立てることができないということです。サプライチェーンに対する直感的な可視性がないのです。
自社のサプライヤーについてはある程度把握していても、サプライヤーのサプライヤーについては把握できていないことが多いのです。また、組織全体のデータにアクセスできるかもしれませんが、財務、オペレーション、販売などのビジネスラインは、データをサイロ化して保存・管理していることが多いです。
同様に、自分たちのビジネスの4つの壁の外にある外部データも不足しています。
このように、可視性、リアルタイムでのデータ入力、統合ができないと、より良い意思決定を行い、将来の混乱に備えるための予測的なインサイトを提供することが難しくなります。
ガートナー社の調査によると、2019年に入ってから、サプライチェーンのリーダーの約70%が、常にディスラプションに対応しています。
同時期に、影響の大きい地域的または世界的な混乱から回復するための十分な時間がなく、別の影響の大きいリスクイベントがサプライチェーンを混乱させています。今日のビジネスリーダーは、将来のショックに耐え、それを予測するためにサプライチェーンを設計するようになっています。
これは、自動化能力を向上させ、バリューチェーンの回復力を高めるために、新しい技術に投資し、AIの高度な分析を取り入れることを意味します。
マイクロソフトは、自動車、半導体、医薬品、防衛、小売など、複数の業界の企業と、サプライチェーンの確保と近代化の課題について、かなりの時間をかけて議論してきました。
成長を目指す中堅企業からフォーチュン500企業まで、弾力性のあるサプライチェーンを構築するためには、3つの重要な障害があります。すべては「①可視性の欠如」から始まり、それが「②オペレーションの混乱」につながっているのだと思います。もちろん、「③予測が不十分」であることも見受けられます。
俊敏で弾力性のあるサプライチェーンは、企業が混乱を予測できるだけでなく、混乱を緩和し、顧客の期待を上回るような他の対策を積極的に講じ、しかも利益を確保することができます。
ガートナー社が行った2020年の別の調査によると、サプライチェーンの専門家の87%以上が、今後2年以内にサプライチェーンの回復力とアジリティへの投資を計画しています。リスクが増加し、レガシーな予測方法では追いつかない中で、リスクを減らし、可視性を高めるためには、AIの高度な分析の活用が不可欠です。
マイクロソフトでは、お客様第一主義を実現するために必要なソリューションをお客様に提供することを信条としています。マイクロソフトは、企業がより弾力性のあるサプライチェーンを構築するための新製品「Dynamics 365 Supply Chain Insights」をパブリックプレビューで発表します。
Supply Chain Insightsは、AzureとPower Platformをベースに構築されたすぐに使える製品で、お客様はすぐに運用を開始し、既存のシステムと接続することができます。これは、本日パブリックプレビューが発表されたマイクロソフトの「Cloud for Manufacturing」の一部としても提供される予定です。
それでは、サプライチェーンインサイトの開発を主導し、マイクロソフトのビジョンである「より弾力性のあるサプライチェーン」を実現したアナンド・オカさんに話を聞いてみましょう。
アナンド・オカ:インドラニルさん、ありがとうございます。私はDynamics 365 Supply Chain Insightsのゼネラルマネージャー、アナンド・オカです。視覚に障がいのある方のために、私は48歳の男性で、ビジネスカジュアルの服装をしています。私はワシントン州レドモンドのマイクロソフト・スタジオから参加しています。
私たちは、Supply Chain Insightsがあらゆる業界のビジネスにポジティブな影響を与えることを非常に楽しみにしています。Supply Chain Insightsは、既存のシステムを囲い込み、サプライチェーンの可視性を高め、その回復力を高めることができる、コンポーザブルですぐに使えるソリューションです。
Supply Chain Insightsによって、お客様は物理的なサプライチェーンをデジタルで表現し、社内のチームメンバー、物流パートナー、サプライヤーと協力して、よりインパクトのある意思決定を行うことができます。
Supply Chain Insightsは、オペレーション、財務、在庫データなど、組織全体の既存システムからインプットを得ます。さらに、サプライヤーにもデータを共有してもらうことで、1次、2次、3次のサプライヤーを可視化することもできます。これにより、バリューチェーン全体の健全性をより深く理解することができます。
これらのデータは、Dataverseに取り込まれた後、業界標準のデータモデルを用いて整合化され、BingやSwiss Reなどの再保険などのサードパーティソースからのリアルタイムのニュース、天気、環境リスクのシグナルを加えて強化されます。
Power Platform上に構築されたSupply Chain Insightsは、これらのインプットを使用して、サプライチェーンのデジタルツインを作成します。
物理的なサプライチェーンをデジタルで表現することで、原材料からサプライヤー、製造工場、流通業者、顧客の所在地まで、バリューチェーン上のすべてのノードを考慮します。
Supply Chain Insightsは、AzureのAIと機械学習を活用した高度な分析により、予測や「もしも」の分析を行い、サプライチェーン上のあらゆる地点で起こりうる混乱の影響を評価します。
Supply Chain Insightsは、デジタルツインとAIを活用したニュースキュレーションにより、リスクを予測し、実用的なインサイトを生成します。
さらに、サプライヤーや物流パートナー、社内の関係者とMicrosoft Teamsを使ってシームレスにコラボレーションし、それらのインサイトを活用することができます。
Supply Chain Insightsは、Power Platformのコネクタを利用して、他のERPやサプライチェーン実行システムに接続することができ、企業は数週間で真の意味での運用を開始することができます。
これらの洞察は、既存のサプライチェーン実行システムにシームレスに実装することができ、強力なデジタルフィードバックループを実現します。
Supply Chain Insightsは、Dataverseを使用しているため、他のDynamicsアプリケーションとシームレスに連携し、データやインサイトを交換することができます。
また、AIプラットフォームであるAzure Data上に構築された共有インサイトAIフレームワークを使用することで、カスタマーエンゲージメント、コマース、ファイナンス、サプライチェーンの業務領域全体のインサイトをつなぐことができます。
これにより、カスタマーサービス、アカウント、営業チームにサプライチェーンに関する知識を独自に付与し、お客様とのコミュニケーションを効果的に行い、お客様の期待を上回るサービスを提供することができます。
このように、サプライチェーンインサイトを活用することで、企業はリスクを軽減し、ビジネス全体でお客様に優れた体験を提供することができます。
それでは、Daimler Trucks North Americaのようなお客様が、Dynamics 365 Supply Chain Insightsを使って弾力性のあるサプライチェーンを構築することで、どのように優れたカスタマーエクスペリエンスを提供できるかを見ていきましょう!
LUTZ BECK:ダイムラートラックAGは、世界有数のトラックメーカーであり、
ダイムラートラックノースアメリカは、ウエスタンスター、フレイトライナー、デトロイトブランドを擁する米国有数のトラックメーカーで、電気トラック用の大型・中型エンジンを製造しています。
ダイムラー・トラック・ノース・アメリカでは、2万人以上の従業員が働いており、アメリカ国内だけでも91カ所以上の拠点があります。特にここアメリカでは、トラック輸送は必要不可欠な産業です。私たちには社会的責任があります。
世界を前進させるために、より多くのイノベーションを推進し、より多くの効率性を追求し、これまでとは異なる方法で物事を行うことができるかを検討します。
私たちは、世界中のサプライヤーから何十万もの部品を調達しています。
目標は、お客様や販売店との約束を守ることです。
お客さまとディーラーのパートナーは、私たちと一緒に仕事をするすべての場面で、一定の経験を期待しています。
断片化された環境の中では、そのようなことはできません。そこで必要になるのが、Dynamics 365 Supply Chain Insightsです。これにより、ダウンタイムの削減、部品不足の解消、自動化の促進など、プロセスをエンドツーエンドで効率化することができます。
潜在的な問題をできるだけ早い段階で予測できるようにしたいのです。サプライチェーンを見て、問題があるかどうかを正確に把握します。
なぜなら、私たちはお客様にトラックの納入を約束しているからです。私たちはサプライヤーを統合し、お客様を全体的な視点で統合したいと考えています。
このようなエンドツーエンドのプロセス最適化は、ダウンタイムの削減だけでなく、迅速な意思決定にも役立っています。データを正しく利用することで、特定のプロセスにおいて大幅な自動化を実現することができました。
プロセスを効率化することで、これまでとはまったく異なる方法で意思決定を行うことができるのです。
やればやるほど、学べば学ぶほど、そこからサプライヤー、パートナー、顧客、ディーラー向けのサービスを導き出すことができるようになります。
そして、我々だけでなく、プロセスチェーン全体のすべての人に価値があるのです。
マイクロソフトは、非常に急速に革新を進めています。これが会社を次のレベルに導くために役立つのですから、私はそれを求めています。
アナンド・オカ:ルッツさん、ありがとうございました。
ここからはオマールさんに登場していただき、ダイムラーがサプライチェーンインサイトを活用して、重要部品の不足による影響を緩和し、顧客の需要をオンタイムで満たす方法を紹介していただきます。オマールさん、宜しくお願いします。
OMAR CHOUDHRY:ありがとう、アナンドさん。ダイムラーのサプライチェーンには多くのパートナーがいますが、その多くが重要部品の不足や単一の供給問題の影響を感じています。これは、ダイムラーが生産スケジュールを維持する能力に影響を与える可能性があります。
ここでは、Supply Chain Insightsを使って、パートナーに安全にデータを共有してもらう方法を見てみましょう。
データコラボレーション機能を使って、サプライヤーはSupply Chain Insights内でのコラボレーションに招待され、データを共有します。ここには、パートナーに要求できるデータ要素のリストが表示されています。例えば、ベンダー、製品、生産配分、コミットメントデータ、ベンダーの所在地の住所、生産計画、さらには未発注の注文に関する情報を共同で提供するよう求めることができます。
Supply Chain Insightsは業界標準のデータモデルを使用しているため、パートナーがどのようなシステムを使用しているかは関係ありません。これにより、パートナー同士が簡単に接続してデータを共有することができれば、これらの信号はSupply Chain Insightsによって解釈され、サプライマップ機能に表示されたり、これから紹介する分析に利用されたりします。
ダイムラーはサプライヤーに直接データを要求できるだけでなく、お返しにデータの共有を選択することもできます。レジリエンスを高めるためには、サプライチェーン全体でのコラボレーションが不可欠ですが、Supply Chain Insightsでは簡単にセットアップができます。ダイムラー社がサプライヤーから生産情報を受け取るようになったら、重要部品の不足など、将来の混乱をどのように予測するかを見てみましょう。
Supply Chain Insightsでは、強力な分析結果をすぐに得ることができます。
ここでは、パーキングセンサーチップのサプライチェーンが不足していることがわかります。需要は、現在の在庫、輸送中、およびコミットされた供給の合計をはるかに上回ります。早期に解決しなければ、この供給不足はダイムラーの最終顧客への納入に支障をきたし、ダイムラーの生産を停止させる可能性があります。
さらに掘り下げてみると、外部のサプライヤーの1社が需要を満たすのに十分な量を確保していることがわかります。
発注量を増やすことの長期的な影響はわからないので、在庫を引き上げることの影響をすぐにシミュレーションして、十分な情報を得た上で判断します。
ダイムラー社では、需給シミュレーション機能を使って、パーキングセンサーチップの供給量を増やすことが、同社のトラックの生産にどのような影響を与えるのか、大局的に把握することができます。
パーキングセンサーは、ダイムラー社のトラックに搭載されている電子サブアッセンブリーの中の一つの部品に過ぎません。
パーキングセンサーは、ダイムラー社のトラックに搭載されている電子部品の一つであり、供給不足を解消することで、生産スケジュールに支障をきたさないようにすることができます。
Supply Chain Insightsの分析機能では、出荷プロセスで部品が遅れるリスクがあるかどうかも予測できます。
ここでは、パーキングセンサーチップには初期出荷がいくつかある一方で、リスクのある出荷や遅延する可能性のある出荷があることがわかります。
Supply Chain Insightsでは、サプライヤーのパフォーマンスも監視できます。これは、パーキング・チップ・センサーを別のサプライヤーに発注する際や、同じサプライヤーから別の製品を購入する際に役立ちます。先にアナンドさんが、お話されたように、これらのインサイトは既存のサプライチェーン実行システムに簡単に実装することができ、デジタルフィードバックループを構築することができます。
SAP、Oracle、Dynamics 365のサプライチェーンマネジメントのように、すぐに使えるPower Queryの接続により、Supply Chain Insightsは他のERPシステムやサプライチェーン実行システムに接続することができ、Daimler Trucks North Americaのような企業は、数週間以内に迅速に真のオペレーションを行うことができます。それではアナンドさん、また。
ANAND OKA:オマールさん、ありがとうございます。このような種類の意思決定は、すべてのサプライチェーンの専門家が行うことが期待されています。
Supply Chain Insightsの機械学習アルゴリズムは、混乱を緩和するためにドメインの専門家がどのような意思決定を行っているかを常に学習しています。
このように、これらのMLモデルは時間の経過とともに賢くなり、あなたの意思決定プロセスを強化するのに役立ちます。
次に、スイス・リーのようなパートナーが、サプライチェーンデータに天候や環境問題に関する情報などの外部シグナルを加えて、お客様の意思決定プロセスをどのように支援するかを見てみましょう。
工場内でのサプライチェーン・データは素晴らしい出発点となりますが、これに外部からの情報や貴重なシグナルを加えることで、様々な地域のサプライヤーに関連する潜在的なリスクを特定し、企業のレジリエンスを高めることができます。
ここでは、Supply Chain Insightsを使って外部シグナルをいかに簡単に取り入れることができるかを見てみましょう。
OMAR CHOUDHRY:先ほどのデモで見たように、Supply Chain Insights内で直接データを共有できるように招待すれば、外部パートナーとのコラボレーションが簡単にできます。業界標準のデータモデルを採用しているので、データの統合も非常に簡単です。
データは、ERPシステムや倉庫、注文管理ツールなど、さまざまなソースから取得できます。しかし、外部のリスクシグナルの中には、Swiss ReやBingのように、接続を設定しなくてもすぐに利用できるものもあります。
このサプライチェーンマップでは、これらの外部リスクシグナルに基づいて計算された施設やサプライヤーのリスクスコアを見ることができます。
例えば、フロリダにあるこの施設は、高いリスクスコアを持っています。掘り下げて詳細を見てみましょう。高いリスクスコアは、高潮や強風などの異常気象の潜在的なリスクによるもののようです。
リアルタイムのリスクはありませんが、外部パートナーからのデータを活用して予測を行い、組織が行動できるような早期警報を出しています。
このデジタルツインの表現はイベントの予測に焦点を当てていますが、アクティブな気象イベントを見るためのライブアラートを可能にする機能も備えています。
Supply Chain Insightsは、これらの早期警告によって影響を受ける可能性のある未処理および処理中の注文を判断することもできます。さらに、特定の貨物とその予測される納品日を確認することもできます。
複数の注文が影響を受ける可能性があるため、予測される混乱の範囲をよりよく理解するために、高潮のような関連する潜在的なリスク理由でフィルタリングしてみましょう。ここでは、高潮のリスクがフルフィルメントサイトだけでなく複数の場所に存在し、メキシコ湾岸や東海岸のお客様に影響を与える可能性があることがわかります。
また、他のリスク理由を選択してフィルタリングすることもできます。例:竜巻でフィルタリングした場合、オクラホマ州タルサなどで事業を展開しているサプライヤーは、西海岸のサプライヤーに比べて竜巻に関連した障害が発生するリスクが高いことがわかります。本製品のインサイトを支えるのは、気象関連のリスクだけではありません。
Bingが提供するAIキュレーションによるニュースは、サプライチェーンの専門家が最新の関連ニュース記事をキャッチアップできるように特別にフィルタリングされています。
ニュースフィードの背後にあるAIモデルは、製品のリコールや労働者のストライキなど、企業やパートナーに関連する記事を見極めるだけでなく、株価に関連する記事など、サプライチェーンの健全性に影響を与えない記事をフィルタリングする賢さも備えています。
ここでは、Daimlerのような顧客に影響を与える可能性のある、チップ不足に関連するニュース記事が多いことがわかります。デジタルツインが提供するサプライチェーンに関するすべてのインサイトとキュレーションされたニュースフィードを活用することで、フロリダ沿岸の高潮やサプライヤーの1社が停止する労働者のストライキなど、予測される混乱の影響を分析することができます。スイス・リーのような外部パートナーによって表面化したリスクと脆弱性、そしてそれが組織に力を与え、リスクを軽減するための迅速な行動を可能にしています。
製品分析ダッシュボードを見てみましょう。
ここでは、高リスクのスコアが出たフロリダの拠点でどの製品が生産されているかがわかります。このノードをクリックすると、ほとんどの部品がこのサイトで生産されていることがわかります。
早期に警告を受けたことで、生産計画を変更してノースカロライナ州の拠点でより多くの生産を行うことができ、Microsoft Teamsを使ってノースカロライナ州の生産チームと効果的に連携し、混乱が起こる前に防ぐことができました。では、アナンドさんにお話を伺いましょう。
アナンド・オカ: 私たちは、Dynamics 365 Supply Chain Insights を市場に投入することで、貴社のような組織が弾力性のあるサプライチェーンを構築し、優れたカスタマーエクスペリエンスを提供できるようになることを非常に喜ばしく思っています。
Supply Chain Insightsは、サプライチェーンのリスクをより適切に把握し、意思決定を強化することで、お客様を第一に考え、混乱を未然に防ぐことができます。
Dynamics 365 Supply Chain Insightsの詳細については、”Ask the Experts “セッションにご参加ください。また、”Make better decisions with proactive risk mitigation to create a resilient supply chain “と題したオンラインオンデマンドセッションもご覧ください。
このセッションをご覧いただき、ありがとうございました!残りのIgnite体験をお楽しみください。
なかなか、興味深いセッションでしたね。サプライヤーの情報を集め、サプライチェーン全体を可視化し、プロアクティブに柔軟に動くための準備をして、レジリエントなサプライチェーンを実現するということですね。
最後にご紹介のあった、OD160のセッション
Make better decisions with proactive risk mitigation to create a resilient supply chain
も、視聴してみましたが、内容はほぼ同じでした。少しだけパラメーターについての解説があるのですが、Public Previewサインナップして触ってみるのが一番いいと思います。
Power Queryを使っているんですね。
↓ベンダーだけでなくて、カスタマー側もいけそうなので、フォーカスト側もメリットが出せそうです。
データ分析の条件式も定義できそうです。
今回の、Igniteの感想ですが、機能一つ一つが繋がり、業務における活用シーンが充実してきたなという印象をもっています。
明日11月22日19時から、
Microsoft Ignite 秋まつり
があるので、ご都合つく方は、このBlogの内容の要点だけご説明しますので、是非最新情報をGETしに来てくださいね!
Let’s Go Moooore Dynamics and Power Platform !!
おまけ(英語のお勉強も頑張って!)>
Opening Keynote
Build a hyperconnected business
Microsoft Ignite Into Focus: Business Applications
Accelerate cross-organization collaboration with Dynamics 365 and Microsoft 365
Enhance supply chain visibility, predict risks and improve decision making with Dynamics 365 Supply Chain Insights
Make better decisions with proactive risk mitigation to create a resilient SCM