皆さん、こんにちは。Dynamics特派員の室長こと、吉島良平(Microsoft MVP for Business Solutions )です。花粉は大丈夫そうですか?幸いに当方は、先週がアメリカのシアトル、今週がタイのバンコクだったからか、幸い今年はまだ大丈夫そうです。この時期は、鼻水・くしゃみ・目の痒みでつらいですもんね。マスクして薬飲んでがんばってはる皆様にエールを!ってことで、今回のBlogをスタートさせていただきます。
タイのDirections Asia (Dynamics SMB 向けのMicrosoft Dynamics Partner Conferenceという位置づけ)が3月15日-16日にタイのバンコクで開催され、´Dynamics 365 Tenerife´とコードネームがついていたDynamics NAV 2018 のSaaS版の発表がありました。その名も、
´Dynamics 365 Business Central ( 略称D365BC )´ 個人的にはこういう大切な発表は製品づくりをしているMicrosoft のR&Dの方々に正式に発表してほしいのですが、2日ほど前に某ウェブサイトでリークされていました。それは裏の戦略なのかも?と思いながらも、やっぱり製品をつくっていく苦労をされた方々の発表の場というのは、彼らにとって、苦労を労う大切な瞬間なので、彼らの口から世界に向けて第一に発表してもらいたかったです。
このAsiaでのDirectionsの開催は実は2回目です。このイベントは、アジアパシフィックのSMB(中堅中小企業)マーケットの顧客向けにMicrosoft Dynamicsを提案、導入、開発、運用保守でビジネスをしているDynamicsパートナーのために、Directions EMEAの実行委員と弊職のほうで、企画・運営・実行をしているカンファレンスです。Directionsには欧州で行われるDirections EMEAと北米で行われるDirections NAがあり、それらを若干APAC版にローカライズしています。弊職は今回でなんと24回目の参加となりました。(どんだけ飛行機の中にいたのか。。。)☞昨年度のBlogはこちら☜
32か国から、138パートナーが参加し、55セッションを楽しみました。今年から、モバイルアプリがNAVのPhone Clientになりました。
まず、最初に、Dynamics NAVに関して、超久しぶりの数値情報の公開。31年の歴史、160,000社の事例、2,700,000人が日々利用し、195か国でこれまで販売されてきた。世界で3,500パートナーがあります。他のERPとは比較にならない圧倒的な数値です。
ちょっと懐かしくなってきたので、余談ですが、バージョンを少し振り返れるサイトを共有しておきます。Erik氏はサービス名称がどうも気に入らないようですね。私も全く同感です。残念ながら、Dynamics NAV、AXのグローバルパートナーの間では、最近の名称変更を”NamedBug”と表現しています。
今や80%のビジネスがクラウドになってきており、
あらゆる業界がデジタルトランスフォーメーションの必要性を認識している。
デジタルフィードバックループは、カスタマー・人類・製品(サービス)で構成されている。(この図はそうか、あそこで見たな。)
ビジネスマネージメントのソリューションとして、Microsoft Dynamics 365 Business Centralがクライアントの課題を解決するとし、
2018年春に、Dynamics 365 Business Central がリリースされ、2018年の秋にはクラウド版以外にも、オンプレミス版(設置型)もリリースすることが発表されました。なるほど、”秋以降は、もうNAVという言葉はなくなるんだな”と少し感慨深くなりました。秋のDirections EMEAやDirections NAではNAV2018R2というバージョンの記載がありましたが、下記のスライドではDynamics NAV2018 updates という記載に代わっており、今後は毎月の小さなアップデートと半期のメジャーアップグレードくらいの頻度で機能が更新されていくのではないかと想像しています。
次にお決まりの、Connected Dataの解説、Dynamics365+Office365+
PartnerSolutionsのおはなし。CDS(Common Data Service)の重要性を強調、
インテリジェントで、統一されたソリューション、
Dynamics 365のメンバーとしてのメリットについて、
Dynamics 365 Business Central とは。
ここからいつもの、JannikとClausのデモンストレーションが始まる。あれれ?Good Morningとか書かれる。どうやらちょっとしたメッセージがAIから送られてくるようです。
ロールセンター(業務上の役割別のポータルのようなもの)もかっこよくなりました。
Windowsのショートカットキーが利用できるようになっていました。Ctrl+Aで全選択。これはありがたいし、嬉しい!
フィルター機能の使い勝手も上がっていました。
それからPersonalizationについて、
Cognitive Serviceによる年齢/性別あて
Luisだろうか?顧客とのOutlookメールのやり取りからの自動見積書作成機能の説明。
Power Suiteということで、Power BI、PowerApps、Microsoft Flowの説明
新たなカスタマイズ手法であるExtensionsについて
開発環境の人気度ランキングについて、
PowerAppsでつくったモバイル画面、
発注の承認をFlowを活用して、
UIに埋め込められたPower BIで在庫を確認
確認後、Flowでつくられた確認依頼を承認。
つづいて、デザインモードからのExtensions作成のデモンストレーション。
LoyaltyというフィールドをVSCで定義、
Loyaltyという新たなフィールドが追加されていることを確認、
App DesignerとVSCの考え方について説明、
次に、AppSourceのインストール、アンインストールのイメージを共有、
その他の追加機能としては、欧米のDirectionsでの発表同様44のREST形式APIが追加され、
3rdパーティー製品/サービスとの連携をアピール、
その他拡張機能について
サービスの性能について、
Dynamics365BCのEcosystemにおける立ち位置について、
価格は、エッセンシャルが70USD、プレミアム(製造やサービスモジュールを含む)が100USD、チームメンバーは読み取りや承認、レポートなどの実行のみのユーザーが8USDくらいになるだろうとのことです。
下記のリリースが発表されました。
2018年4月2日➡北米(米国/カナダ)・欧州(オーストリア、デンマーク、ベルギー、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス)版
2018年7月1日➡オーストラリア、ニュージーランド、W1
当社もすでにW1での開発に動き始めています。
当社のギルバートがISVセッションに登壇しました。さすがでしたねぇ。
実は、弊職もイベント実行委員でありながら、MVPセッションなるものを今年も担当させていただきました。去年やらせていただいたセッションが大変好評で、毎年続くものにしようと思い、→”How to Make Dynamics NAV Presentation More Attractive -Part 2”←(クリックするとSlideShareへ)というお題目で臨みました。
イベントの広告をしたいから欲しいといわれて今月書いたBlogも改めて共有しておきます。
Why we do need to attend at Directions Asia 2018 ! (March 15th-16th at Bangkok)
是非、SlideShareをご覧いただければと思います。また4月11日には、”気になる!? あの会社のシステムデザイン“業務システム構築事例”セミナー Part2”というセミナーを日本マイクロソフト社にて予定しております。こちらではDirectionsAsiaでおこなったデモンストレーションを日本語で(笑)お届けしますので楽しみにしておいてくださいね。
その他参考になるサイトとして、MVPのStefano氏が丁寧に今回のリリースに伴い出てくるだろうQ&Aを書かれています。その他のMVPでは、Eric Wauters氏 マイクロソフトデンマークで働くFredrik氏が、新製品の要点を簡潔にまとめていらっしゃるのでご紹介しておきます。一方で友人で旧MVPのMark Brummel氏は開発視点で今回のDynamics365BCを評価していますので、非常に興味深いです。また、タイムリーにYoutTubeでDynamics365BCを解説していたものもありましたので、ここで共有しておきます。
番外編>
英語プレゼンテーションお疲れ様でした。Good Challengeでしたね!
社長の小林は諸事情で参加できず、今年はPVで登場。
西谷(CRMシニアコンサルタント)の熱いPVで会場は盛り上がりました。
あれっ?どこかでお会いしたことがある方が(笑)北端さーん。いらっしゃーい!
その他写真はこちらにもあります。最後までみてくださってありがとうございました。